「ちゃんと返事をすればよかった」地震が発生したあの日、義父は自分の行動をひどく後悔していて…
妻が離婚を決意し実家へ娘を連れて帰ってしまった。仕事第一だった夫は、別居中に被災してしまった妻子が暮らす所へ週末に通い、娘と向き合う時間を増やしていった。娘に無関心だった夫が、娘のことを考えて育児するようになり、妻は娘と一緒に自宅へ帰ることにした。
妻の「離婚」という決断は、もう覆すことができないかもしれない。それだけのことを自分がしてきてしまったし、愛想をつかされても仕方がないと思っていた。
だからこそ、夫は妻の決断がうれしくてうれしくて、たまらなかった。
娘と一緒に自宅へ戻ることを義父母に報告すると、義父が「和樹くん、ちょっといいか」と声をかけてきて……?
静まり返った部屋に二人きり。普段から寡黙な義父との会話は、どことなく気が張ってしまう。
「あの(地震の日の)朝、母さんに何も言わなかったんだ……」
家を出る前、いつものように「いってきます」と声をかけてくれた妻に対して、まともに返事もしなかった。その日、地震が起こって、真っ黒な外の景色を見たとき、後悔した。
「ちゃんと返事をすればよかった」と……。
義父が夫に伝えたいこととは……?
著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
妻の「離婚」という決断は、もう覆すことができないかもしれない。それだけのことを自分がしてきてしまったし、愛想をつかされても仕方がないと思っていた。
だからこそ、夫は妻の決断がうれしくてうれしくて、たまらなかった。
娘と一緒に自宅へ戻ることを義父母に報告すると、義父が「和樹くん、ちょっといいか」と声をかけてきて……?
義父が後悔していることとは?
静まり返った部屋に二人きり。普段から寡黙な義父との会話は、どことなく気が張ってしまう。
何の話だろう……? いろいろ考えを巡らせていると、義父が口を開いた。
「あの(地震の日の)朝、母さんに何も言わなかったんだ……」
家を出る前、いつものように「いってきます」と声をかけてくれた妻に対して、まともに返事もしなかった。その日、地震が起こって、真っ黒な外の景色を見たとき、後悔した。
「ちゃんと返事をすればよかった」と……。
義父が夫に伝えたいこととは……?
著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち