<小学生トラブル>「遊べないなんて許さない」期待通りにいかなかった少年。表情を曇らせ呟いた言葉は
友だちの輪になかなか馴染めずにいた、小学生のレクト。放課後の公園でレクトに声をかけ、一緒に遊ぶようになった、同じ学校のソウ。唯一、レクトをグループに入れてくれたソウは、レクトにとってとても大きな存在になっていました。3年生から同じクラスになった2人。「学校でもソウと一緒に遊べる!」と喜んでいたレクトですが、実際、友だちの多いソウとはしゃべる機会すらほとんどない日々でした。
レクトにとってソウは唯一の友だちでも、ソウにとってはたくさんいる友だちの1人にすぎないよう。「学校が楽しくなるはずだったのに……」。レクトがモヤモヤしていると、ソウが「どうした? 体調でも悪いか?」と声をかけてくれました。
レクトは飛び上がるほどのうれしさを抑え、“放課後の公園だけでも一緒に遊べれば”という思いで、ソウを遊びに誘いました。しかし、ソウはレクトの誘いを断ります。「ごめん、もう公園に行かないんだ」ソウの言葉を聞いたレクトは……。
「こんなの許さない」遊びを断られた少年が…
「放課後はもう公園に行かない」と言いうソウに、詰め寄るレクト。
「なんで!?」
「放課後は習い事をすることになったんだ」
「な、な、習い事!?」
レクトにとっては大事件です。
「もう学校も放課後の公園もつまらないじゃないか!!」
レクトにとって唯一の友だち、ソウ。「学校でソウと一緒にいられなくても、放課後の公園さえ楽しければ……」そんな気持ちも、一瞬で裏切られてしまいました。
「許さない、許さない。こんなの許さない」
「ひどいひどいひどいひどいひどい……」
レクトは負の感情に包まれ、ひとり言葉を吐き出すのでした。
習い事を始めて、放課後に遊べなくなった友だち。一見、よくあることのように思いますが、レクトにとってはとても大きな出来事した。
一方的にソウに期待を寄せてしまい、状況が変わったことで“裏切られた”と感じてしまったレクト。