2023年1月27日 16:30
<急性脳症>「落ち着いてください」119番通報でパニックになるママ。すると指令員に指示をされて?
3人の子どもを育てているサチさん。3人とも初めての発熱は突発性発疹が原因でした。なので、1番下の子が発熱したときも安易に考えていたら、まさかの事態になってしまい……?
けいれんを起こしたヒカリちゃん。その様子を見てサチさんは、どうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
ですが、「落ち着け、落ち着け」と自分に言いきかせて、夫が言っていたけいれんを起こしたときにしておくべきことを、確認しました。
サチさんは、ヒカリちゃんがけいれんし始めた時刻をメモして、けいれんの様子を細かく観察。すると、けいれんが左右対称ではないことに気がつきました。そしてすぐに救急車を呼んだのです。
横向きに寝かせていますか?
ヒカリちゃんのけいれんが左右非対称なことに気づき、119番通報したサチさん。パニックになりながらも、なんとか救急要請が終わり、あとは救急車の到着を待つだけです。
しかし電話を切った後も、ヒカリちゃんのけいれんは治まらず顔色も悪くなっていています。サチさんは病院へ行く準備をしなければと思い、支度をしていると……。
「ピンポーン」とインターフォンが鳴りました。
「え? もう救急車着いた? サイレンなってないのに……」とサチさんは不思議に思ったのです。
◇◇◇
医師曰く、子どもがけいれんを起こした際に嘔吐したら、嘔吐物が喉につまらないよう拭き取り、横向きにしてあげるのが良いとのこと。お母さんもけいれんも子どもがけいれんを起こしたら、パニックになってしまうかもしれません。しかし慌てずに状況観察をして、子どもを見守ってあげられるといいですね。
監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。