「えーそれって…」友だちに夫の愚痴をこぼしたら返ってきたのは衝撃の言葉だった<カサンドラで離婚>
アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。娘を出産し、育児に追われる中で、アコさんは娘の発達が遅いのではないかと心配していました。相談しても「大丈夫」としか言わないユーマさんに、心のすれ違いを感じるように。その後、1年かけて病院に通って出た娘の診断は「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」でした。診断を受け入れてどこかスッキリしたアコさんと、黙ってうつむいたままのユーマさん。
診断を受けた病院からの帰り道、ユーマさんは、医師の診断を信じていないということを言ってきました。これから娘のことを夫婦で考えて協力していきたいと思っていたアコさんは、そんなユーマさんにショックを受けます。そしてますます心が離れていってしまうのでした。
ある日、友だちと子連れでカフェにきたとき、アコさんはユーマさんについて愚痴をこぼしました。すると、友だちから思わぬ意見が返ってきて――!?
友だちの意見
※誤)お金使い→正)お金遣い
アコさんは、ユーマさんについて、悩みごとを相談しても固まって黙ってしまうこと、たまに返ってくる返事もかみ合わなくて疲れてきてしまったことを友だちに話しました。
すると友だちは口々に言いました。
「アコが怖くて何も言えないだけじゃない?」
「ユーマくん、温厚だし我慢してるんだよ!」
「文句言ってこないだけまし! うちはお金遣いは適当だし文句ばっか!」
「最近ちょっとモラ入ってきてさー」
思わず、そういうことじゃないと言いかけるアコさんですが、友だちは止まりません。さらに、浮気も暴言もなく、頼んだことはなんでもやってくれるのはできた夫だから、文句言うのはかわいそうだと言うのです。
そして「はっきり言って恵まれている」とまで……。
カフェの帰り道、アコさんは自分の愚痴は自分のわがままと受け止められることにモヤモヤします。