<小学生トラブル>「オレが悪いみたいじゃないか」攻撃したのに被害者ぶる少年。先生は騙されている?
誰とでも気さくに話せるソウと、友だちの輪になかなか馴染めないレクト。ソウにとってレクトは友だちの1人にすぎませんが、レクトにとってソウは唯一の友だちでした。2人の関係には温度差があり、ソウが習い事を理由にレクトの誘いを断ったことをきっかけに、レクトから嫌がらせを受けるようになります。ソウはレクトからの嫌がらせに取り合わず、やり過ごしていましたが、ある日、机に打ち伏したまま反応のないレクトが心配になり、声をかけました。すると、「うるせぇ! お前なんか消えろぉぉぉぉ!」と勢いよく起き上がり、レクトが突然殴りかかってきたのです。
ソウは、突然殴りかかってきたレクトに、「なんで殴ろうとするんだよ!?」と冷静に対応します。腕をつかみ制止するも、興奮が収まらないレクト。すると、騒ぎを聞きつけた教頭先生が教室に入ってきました。
「何をしているんだ!?」2人を問い詰める教頭先生に対し、レクトは目を潤ませ、「助けて……」と訴えます。ソウは、「俺は何もしてない。こいつが何もしないなら離すよ」と両手をあげますが、レクトは突然うずくまり、「痛い」と泣き喚きます。
殴りかかってきた友だちを制止していただけなのに…
突然うずくまり、「痛い」と泣き喚くレクト。
その様子を見た教頭先生は、2人から話を聞く前に、「念のため君は保健室に行きなさい」と、レクトの肩を抱き教室を出ます。
「なんでだよ……。教頭先生はレクトをかばうの? まるでオレが、悪いことをしたみたいじゃないか!」
悔しさで涙ぐむソウ。そんなソウを不敵な笑みでレクトが見つめます……。
その後、ソウは教頭先生から事情を聞かれました。
「君の話はよくわかった。今日は帰りなさい」
教頭先生からそう促されるも、先ほどのソウが悪いかのような教頭先生の対応もあり、ソウは釈然としない気持ちで帰路につくのでした。
教頭先生に騒ぎを知られると、うずくまり、まるで自分が被害者のように見せたレクト。