<小学生トラブル>「どうすればよかったの?」殴られかけたのに、先生から加害者のように扱われた少年
誰とでも気さくに話せるソウと、友だちの輪になかなか馴染めないレクト。ソウにとってレクトは友だちの1人にすぎませんが、レクトにとってソウは唯一の友だちでした。2人の関係には温度差があり、ソウが習い事を理由にレクトの誘いを断ったことをきっかけに、レクトから嫌がらせを受けるようになります。母親とも話し合い、「レクトからの嫌がらせは無視して関わらない」と決めていたソウですが、ある日、机に打ち伏したまま反応のないレクトが心配になり声をかけました。すると、レクトがいきなり暴言を言いながら殴りかかってきたのです。興奮するレクトを冷静に制止するソウ。騒ぎを聞きつけた教頭先生が駆けつけると、レクトは突然うずくまり、「痛い」と泣き喚きました。
その様子を見た教頭先生は、「1人ずつ話を聞く。
念のためレクト君は保健室に行きなさい」と、レクトの肩を抱き保健室へ促します。ソウは、まるで自分が悪いかのような雰囲気に、悔しさで涙ぐんでしまいます。
その後、教頭先生から事情を聞かれ帰宅したソウは、「おかえり〜!」と、笑顔で出迎えてくれた母親を見ると、涙が溢れてしまいました。驚いたお母さんですが、その日の習い事を休ませ、ソウからゆっくり話を聞くことに。ソウは、机に打ち伏したまま反応のないレクトに、声をかけたことを説明しようとしますが……。
「オレはどうしたらよかったの!?」わが子は何もしていないのに…
「突っ伏して反応ないって……。具合でも悪かったのかな?」
ソウもそのように思い、レクトに声をかけました。
「オレもそう思って声をかけたら、突然殴りかかってきて!!」
「ええええぇ!? 殴りかかってきた!? なんで!?」
思わぬ展開に声を上げるソウのお母さん。
「わからないよ。“◯ろす!”って言いながら殴りかかってきたんだ」
「◯ろすって何!? ソウは大丈夫? 殴られてない!? でも、ソウは格闘技を習ってるから、やり返したらダメなんだよな……」
ソウの説明に動揺し、あたふたしてしまうお母さん。