<僕たちは親になりたい>妊活開始からすでに1年が経過。残酷な現実を2人で受け入れることしかできず
ある日、拓也の帰りが遅くなったことがキッカケで、今まで妊活を後回しにされてきた不満が爆発した美咲。一方で妊活がプレッシャーになっていた拓也は内心不満に思いながらも、本音を話せずにいました。しかし紆余曲折を経て、拓也は妊活に向き合うことを決意。2人で話し合い、まずは1年間頑張ってみようと、妊活に取り組む日々がスタート。しかし、受精のタイミングが月に1度しかないことや、美咲の生理周期が一定でないことから、妊娠することは決して簡単ではないという現実に直面したのです。
美咲と拓也は解決策を話し合い、妊活の頻度を増やすことに。ところが、回数を増やしたところで、すぐに妊娠するということもなく……。
この月も美咲から悲しい報告を受けると、拓也は思わず言葉を失ってしまったのでした。
慌てて前向きな言葉をかける夫。しかし、妻は…?
「ざ、ざんねんだね……!
でも仕方がないよ……!」
「気持切り替えて来月また……!」
一瞬固まってしまったものの、
必死で前向きな言葉をかける拓也。
しかし、美咲は残念そうな顔でうつむくと、
言葉を発することはありませんでした。
その姿を見て、美咲の心中を察する拓也。
何も言わず、
そっとやさしく抱きしめたのでした。
◇◇◇
妊活開始から1年が経過したことで、状況が一変してしまった美咲と拓也。焦る気持ちに加え、諦める気持ちもよぎり始めたころだというのが、2人のやり取りやそれぞれの表情からも伝わってきてつらいです……。恐らく美咲と拓也にとってこの1年は、今まで生きてきた中で最もつらく、長く感じた1年だったのではないでしょうか。
著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
<僕たちは親になりたい>「頑張ればすぐ授かれる」と思っていた夫。厳しい現実に直面し思ったことは?