夫と言い合いになったことで、なくしたレシートを探す羽目になってしまった加奈子。夜に外を探し回ったせいで、その翌日、加奈子は朝起きるとひどい寒気に襲われてしまっていました。加奈子が1日中寝ていると、いつの間にか夫は帰宅していました。しばらくすると、加奈子の様子を見に部屋に入ってきたのですが、加奈子の心配ではなく、夕飯の心配をしていたのです。夕飯がないことが分かると、自分と息子の分だけ出前を取ることにした夫。
(私も食欲はあるんだけどな……)そう思いながらも、黙って夫と息子の会話を聞いていた加奈子は、何だか切なくなってしまうのでした。
早く体調を元に戻すため、再び眠りにつくことにした加奈子ですが、明日は地域の清掃行事が入っていたことに気付きます。夫に必死で代わりに参加してくれないか?と頼んだものの、「絶対行かないから」と言われてしまったのです。
その言葉を聞いた加奈子は、必死で抵抗するのですが……?
「きついなら参加しなきゃいい」と言い放った夫。しかし…
「そんなにきついなら、
参加しなきゃいいじゃん」
「そういうわけにはいかないよ……!
こういうものは参加しないと感じ悪いし……」
そう言って、
参加にこだわる理由を説明する加奈子。
しかし、「別に構わない」と言い放った夫。
「住民税払ってるんだから、
普通は市が管理するものでしょ。なんで一般人から
掃除を強制されなきゃならないわけ」
「そうかもしれないけど、習慣を守らないと
想太まで悪く言われるかもしれないじゃない……?」
すると、夫は意見を一変させます。
「それならお前が行けば?」
加奈子に掃除に行くことを勧めてきたのでした。
◇◇◇
「掃除に参加しないと、息子が悪く言われるかもしれない」と聞いた瞬間、意見が変わった夫。しかし、「じゃあ俺が参加する」