「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず……。そして、先生はつむ田さんに対して嫌がらせをするようになったのでした。以前お母さんに塾の先生のことを相談したつむ田さん。しかしお母さんがお父さんに相談すると、夫婦ゲンカに発展してしまうという事態に……。そのため、「もう誰にも言わない」と心に決めたつむ田さんは、先生の嫌がらせにも必死に耐え、つらい日々を送っていました。
そんなある日、塾長がコワモテ先生を褒めている所に遭遇したオイカリ先生。「自分も褒めてほしい!」と塾長にアピールをするものの、良子ちゃんがいじめで休んでいる件について問われてしまいます。
さらに、塾長に「犯人は分かったんですか?早く解決してください」と言われてしまい、焦ったオイカリ先生は、早速良子ちゃんの家に電話をかけるのですが……?
即行動に移した先生。しかし…?
「もしもし出来杉良子さんのお宅ですか?
どうしても良子さんとお話ししたいのですが……」
「すみません先生……。うちの子
塾の人とは話したくないって言っていまして」
電話をかけたものの、
断られてしまったオイカリ先生。
「授業についていけなくなったら
かわいそうですし……」
すると、良子ちゃんのお母さんから
「臨時で家庭教師を雇いましたので」と、
決定的な言葉を言われてしまいます。
家庭教師を雇い始めたという言葉に、
オイカリ先生の胸はざわつき始めます。
(良子が優秀なのは俺が教えているからなんだよ。
早く良子が案心して戻って来られるようにしないと……)
そして、何か閃いた様子のオイカリ先生。
(つむ田の鼻をへし折って、
今度こそ追い出さなくては……)
そう固く決意をしたのでした。
"良子が優秀なのは俺がいるからだ"と、自分の都合のいいように解釈するオイカリ先生ですが、この思考はかなり自意識過剰ではないでしょうか。