「ごめんね…」気づけなかった娘の病気でママは自分を責めて<娘がそけいヘルニアで手術>
娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが3歳半のころ、下腹部の片方だけが“ぽこっ”と出ていることに気づきました。さらに驚くことに、その“ぽっこり”は、まるちゃんが手で押すと引っ込んでしまいました。元気なわが子が病気なはずがないと思っていた丸田さんでしたが、「おそらくそけいヘルニアです。うちでは手術できないので、大きな病院の紹介状を書きますね」とかかりつけ医からそけいヘルニアの診断を受けます。
かかりつけの病院から届いた紹介状に書かれた大きな病院へ、まるちゃんを連れて初診を受けた丸田さん。あっという間に検査が終わると、丸田さんは先生からそけいヘルニアを切除する手術の説明を受けました。先生から説明された手術は2通り。
1つは今確認できているそけいヘルニアがある右側のみにメスを入れて縫縮(縫い縮める)する日帰りの手術。もう1つはおへそから内視鏡を入れ、反対側にヘルニアがないかを確認し、ヘルニアが見つかればその時点で反対側も同時に縫縮が可能な2泊3日の手術。夫に相談したい丸田さんでしたが、先生からは即決を求められ……!?
そけいヘルニアに気づかなかった自分を責め…
丸田さんが選んだのは、ヘルニアが見つかった右側のみにメスを入れる日帰りの手術でした。このご時世、大人の付き添いはひとりまでで交代は不可。きょうだい児が病院に入ることもできません。まるちゃんもたまくんも夜にひとりで寝たことはなく、付き添い入院ができなかったら、まるちゃんは病室にひとりで寝ることになります。
さらに手術日も丸田さん側の都合で決めることができず、夫の休みがいつでも2泊3日分確保できる保証もありませんでした。反対側にヘルニアがあるかどうか気になったものの、現実的なのは日帰り手術だと思って選んだのです。
その日の夜、病院から渡された書類に目を通すと、子どものそけいヘルニアに関することが書かれていました。おなかの中には内臓を収めている袋が入っていて、そこには腸もおさまっています。この袋に生まれつき穴が開いている子がいて、その穴に腸が落ちてしまうのが「そけいヘルニア」。
1歳までに治る場合もあるものの、1歳を過ぎると自然治癒の見込みは薄く、手術で治す必要があるとのこと。つまり、この病気は先天性。1歳までに症状が出ていた可能性があると知り、丸田さんは気付けなかったことに悔やんで涙を流しました。
医師によると、そけいヘルニアは男児に多く見られ、そけいヘルニアになったことのある家族やきょうだいがいることが多いそうです。遺伝も関連しているとされているようですが、十分には解明されていないとのこと。
また、1歳までに診断されることが多い傾向にありますが、数年後に診断されるケースもあるそうです。
日帰りの手術を選んだ丸田さんは、自分が決断したことの責任の重さから手が震えていましたが、夫に相談できず、ひとりで子どもに関する大事なことを決めなければいけないのは精神的にもキツいですよね。さらに、先天性の病気と知って、丸田さんは自身を責めてしまっています。ママはどうしても自分を責めてしまいがちですが、誰のせいでもないのであまり自分を追い込まないでほしいですね。
監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
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