「味をしめたか!?」赤ちゃんが濃い味を知って薄味を食べなくなった…対処法は?
この記事では、保育士であり、離乳食インストラクターの中田馨さんが、赤ちゃんが濃い味の食事を知ってしまってから、今までの薄い味の食事を食べなくなってしまったときの対処法を紹介しています。
こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食に慣れ始めた1歳ごろになると、大人の料理に興味を持つ赤ちゃんもいると思います。「少しくらいならいいかな?」と、ひと口食べさせたら、そのあとに「薄味の離乳食を食べなくなった」なんて話はよく聞きます。
本当は薄味の離乳食を食べてもらいたいのに! 赤ちゃんが食べてくれなかったら困ってしまいますね。そんなときは、赤ちゃんにどう対応すればいいのでしょうか? 3つのポイントをお話ししますね。
1. だしを使った離乳食にする
濃い味に慣れてしまったとしても、薄味に戻してみましょう。
「食べないんじゃないかな?」と不安に思うかもしれませんが、大丈夫です。ただ調味料を減らすのではなく、だしと素材の味を生かした料理にしてみましょう!
2. 薄味を徹底する
赤ちゃんが濃い味の食べ物を欲しがっても、なるべく与えないようにしましょう。与えるときは、お湯で薄めるなど工夫します。赤ちゃんに食べさせたくない食べ物は、赤ちゃんに見えないところで、もしくは寝ているときに食べるなど家族全員が協力できるといいですね。
3. 大人も薄味にする
お菓子なら隠れて食べることができるかもしれませんが、食事は難しいですよね。この機会に、大人も赤ちゃんに合わせて薄味にするのも1つの方法です。わが家は、この方法をとっていました。おいしいだしをとって、素材の味を生かしたメニューを作って大人も一緒に食べています。子どもが小学生になった今でも、子どもも大人も薄味でも十分おいしいので、薄味のままですよ。
離乳食期は、まだ内臓の機能が未発達です。生後5カ月から離乳食を始めて今1歳だったら、離乳食を始めてまだ7カ月しか経っていません。まだまだ、素材の味を生かした薄味の離乳食を食べさせることを心がけてあげてくださいね。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。