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「妹がいなければよかった…」言葉に表れた息子の葛藤。妹をかわいがっていた息子が涙したワケとは!?

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「妹がいなければよかった…」言葉に表れた息子の葛藤。妹をかわいがっていた息子が涙したワケとは!?


娘が生まれたとき息子は5歳。娘が生まれてしばらくは「かわいいねぇ〜」とベッタリくっついて兄妹仲良く過ごしていました。ところが、あるときから息子の気持ちに変化が現れたのです。

息子が涙しながらつぶやいた言葉


それは、娘がハイハイを始めたころのことです。家族みんなで「娘ちゃんがハイハイできたー! すごい!」とよろこびに満ち溢れました。しかし数日後、息子が静かに涙を流していることに気づいた私。今までの息子は、何かあれば大きな声で泣いて訴えていましたが、今回は初めて静かに泣いていたのです。

 

私は何があったのかわからず、慌てて息子に聞いたところ、「妹ちゃんにせっかく作ったブロックを壊された」とのこと。
そして「もう、妹ちゃんがいなければよかったのに……」とポツリと言いました。しかし言った直後に息子は「うそ、うそ」と笑ったのです。

 

息子は自分の遊びを邪魔されるのは嫌だけれど、妹は赤ちゃんなので仕方ないことだということも理解したうえで、妹に怒りをぶつけずに葛藤していました。私は息子を抱きしめて「我慢しなくていいよ。嫌なことがあったら、ママに言ってね」と何度も伝えました。

 

息子の「妹ちゃんがいなければよかった」の言葉には、深い意味があるというより、その場のおもちゃを壊された気持ちを表したまでだと思います。とはいえ、そのような言葉が出てきてしまうほど、息子は我慢を重ねていたのだろうと感じ、私にとっては忘れられない出来事でした。

 

 

年の差が大きい場合、上の子は「まだ甘えたい子ども」な部分と、「甘えてばかりではダメだ」と理解できてしまう部分の両方があり、心の葛藤が大きいことを感じます。
娘の成長とともに、息子も心の成長している途中。私はその成長途中の葛藤を見逃すことなく、しっかりフォローしていかなくてはならないと感じています。

 

 

著者:海原えめ/40代女性・会社員。2017年生まれの息子と2022年生まれの娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。

イラスト:ミロチ
 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

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