「耐えられない!」息子を傷つけ笑い飛ばす最低な兄弟。キレたのは妻ではなく?<食料を食いつくす夫>
すると息子は、「袋……僕が開けたかったな……」と悲しそうに呟きました。
「もうダメ……こんなの耐えられない……キレそう!!」
妻の怒りが爆発しそうになったところで、「あの、お義兄さん」と義妹が声を上げました。
「すみません、話がきこえてきて。今のって本当ですか?」
「うん、そうそう。ごめんねー」
相変わらずケロッとしている夫は、義弟に話を振りました。
「つか、お前も食ってたろー?」
「あー……ごめんね、息子くん。誰のかわからなくて」
義弟も軽いトーンで、息子に謝ります。そして、「自分たちの幼少期は食べ物を奪い合っていて大変だった」と、お互いの食い意地で盛り上がる始末。
すると、義妹は……。
「いや、どうして笑えるんですか?」
真顔でふたりに問いかけます。いつもやさしい義妹の冷え切った声に、その場がピリつき、男性陣も動揺している様子。義妹は、いつものにこやかな笑顔で振り向き、息子に語りかけました。
「ごめんね息子くん」
「ううん、僕はいいよ」
「そういうわけにはいかないよ〜」
義妹は息子が許そうと、盗み食いしたふたりを許すことはないのでした。
妻がキレる前に、静かで激しい怒りを見せた義妹。穏やかな性格の人の、冷え切った声ほど怖いものはないですよね。
「自分が子どものころは食べられても仕方なかった」という話で、今回の盗み食いをうやむやにしようとしていますが、まったくのお門違い。
盗み食いがよくないことは大前提ですが、楽しみにしていた息子の気持ちを裏切ったことに問題があります。食べてしまったからには、心から息子に謝り、息子の気持ちが少しでも救われることを願うばかりです。
著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ
「大人として恥ずかしい」子どもには見せられない!?義妹にガチ説教される父親<食料を食いつくす夫>