「そんな、まさか…」同僚に彼氏を奪われた女性。元彼の驚くべき事実を伝えられ…<願いを叶える黒猫>
28歳独身の主人公は、まわりの友人たちが結婚していくなかで少し寂しさを感じていました。そんなある日、黒猫に出会います。主人公は黒猫を家に連れて帰り「ラッキー」と名付けて、一緒に住むことにしました。ラッキーを飼い始めてから、主人公の元には小さな幸運が訪れます。そんなある日、主人公が「何かいい出会いがあれば……」と願うと、その翌日男性と運命的な出会いが。男性は同じ会社の別の部署で働いている、堀内でした。話をしていくうちに、意気投合。独身仲間の同僚・結花に話すと祝福してくれました。
もしも、あのとき願ってたら…
段々と、堀内のだらしなさが目につくようになった主人公。主人公が「ひとりの時間がほしい……」と思うようになると、堀内も主人公の家に訪れなくなりました。
そんなある日の夜。彼氏から深刻な声色で電話がかかってきます。
突然家に行くと言われ、慌てる主人公ですが、ドアを開けるとそこには、彼氏と同僚の・結花の姿が。
すると、彼氏と結花は土下座。彼氏からは「結花が妊娠した」と告げられました。
あまりのショックに呆然の立ち尽くす主人公。
彼氏は「責任を取って、結花と結婚するよ」と言います。
そして、彼氏と友人を一気に失い、再び黒猫・ラッキーと2人の生活に戻った主人公。しかし、今までの出来事に違和感を覚えるように。「ラッキーは名前の通り、私に幸運を与えてくれるみたいだった」と思ったことを思い出しました。
そして、自分が願ったことは形は違えど、叶っていった事実を思い出した主人公は、あることを頭をよぎります。
「堀内(元彼)と一生一緒にいたい」
主人公がそう願った瞬間、玄関のチャイムが鳴る音がして……。
玄関を開けると、そこには元彼・堀内の姿が。
堀内は、主人公に向けて「お前が忘れられない」「やり直してくれるなら、結花には養育費を払って別れる」と告げて去っていきました。
後日、主人公の元へ堀内から「駅前の喫茶店にいる」という連絡が。しかし、主人公は行くかどうか迷っていました。玄関のドアに手をかけるも、自分の堀内に対する気持ちが冷めていることに気づき、足を止めた主人公。
堀内への電話が繋がらなかったため、メッセージで「ごめん。行けない」とだけ送りました。
その夜、主人公が夕飯を食べていると、結花から電話が。
すると、テレビに映っていたのは、堀内が待ち合わせに設定した喫茶店にトラックが突っ込んだ様子。どうやら、堀内はこの事故に巻き込まれて亡くなってしまったよう。
後日、堀内の葬式に参列したのですが、すっかり憔悴しきっていた結花。主人公が家に帰ると、ラッキーの姿が消えていました。「あのとき行っていたらどうなっていたのだろう」そう思いながらも、主人公は今でも「幸せ」とは何かを考えなら生きているようです。
ラッキーが主人公の前に現れた意味はなんだったのでしょうか。不覚にも亡くなってしまった元彼・堀内のことは悲しいですが、主人公にはこれからも心から「幸せ」と思えるようなものや人と出会ってほしいですね。みなさんにとって「幸せ」と感じられることはなんですか?
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作画:たなみ
著者:ライター リアコミ
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