子育て情報『「言うのもストレス…」指示待ち夫から卒業!ママの負担を増やす「名もなき家事」に気づくためのヒント』

「言うのもストレス…」指示待ち夫から卒業!ママの負担を増やす「名もなき家事」に気づくためのヒント

目次

・なぜママばかりに家事の負担が偏るの……?
・【ママの不満/名もなき家事1】パパがやった家事を自分がやり直さなければならない
・先を見越した家事スキル、パパにどうやって身につけさせる?
・【ママの不満/名もなき家事2】お願いをしないとパパが家事をしてくれない
・”お助けマンパパ”を”責任感ある主体的なパパ”に変えていくには?
・ママたち、「パパには伝わらない」とあきらめないで!
「言うのもストレス…」指示待ち夫から卒業!ママの負担を増やす「名もなき家事」に気づくためのヒント


洗濯や料理、掃除、子どものお世話など、これらは「家事」という言葉で一括りされがちです。しかし、日常には名前がつかない細々とした「名もなき家事」がたくさんあります。例えば、床やテーブルに散らかったものを片づける、トイレットペーパーを交換する、乾いた食器を食器棚にしまうなど。これらは洗濯や掃除などのような名前はありませんが、生活する上で欠かせない家事。また、「名もなき家事」の負担の多くは女性に偏ることが多いのが特徴だと語るのは、パパの育児参加に詳しい、大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生。今回は、ママが不満を抱きがちな「名もなき家事」2つをご紹介します。どうやらパパたちが「名もなき家事」を増やしてしまっているようです。女性に負担が偏りがちな理由も含め、小崎先生に解説いただきました。


なぜママばかりに家事の負担が偏るの……?

一体どうして家事全般の負担はママに偏ってしまうのでしょうか。

小崎先生

その原因は大きく2つ挙げることができます。

1つ目は、高度経済成長期にできた「男性は仕事、女性は家事と育児」というように性別を理由に家庭での役割を固定的にとらえる「性別役割分業意識」の考え方が現在も残っているからです。そして2つ目は、妊娠や出産を経験する性別と、子どもを育てる性別が同一視されているからです。つまり、妊娠や出産をした女性が、その後の子育てを担うのが当たり前という考え方があるということ。

このような考え方が社会に根深く浸透し現在も残っていることで、家事や育児の責任がママばかりに偏ってしまったと考えられます。確かに、妊娠や出産はママしか実際に経験をすることはできません。しかし、その後の子育ては直接母乳をあげること以外、パパは全部できるんです。
搾乳や育児用ミルクであれば、哺乳瓶を使ってパパも授乳することができますね。つまり、ママにはできてパパにはできないという家事や育児は本当はないと、私は考えています。

【ママの不満/名もなき家事1】パパがやった家事を自分がやり直さなければならない

パパが食器洗いや洗濯、料理などをしてくれたとしても、食器の裏の汚れが十分に取れていない、洗濯物の干し方が違う、畳み方が違うなどといった結果に不満を感じているママはなぜ多いのでしょうか。ママにとって家事のやり直しこそ、「名もなき家事」

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