「私っていいカモ?」出会って間もないママ友がまさかの結婚式の次に誘ってきたものとは<ママ友と私>
妊娠中は1人で過ごすことが多かった、すやすや子さん。住んでいる場所には知り合いもおらず、夫は出張がち。出産したら話せるママ友がほしいと思っていましたが、産後はメンタルが落ちることも。その後は気持ちも回復。そんなある日、区役所で行われる育児教室へ参加し、生後6カ月の赤ちゃんのママ「よう子さん」に話しかけられ連絡先交換。出会って2回目で結婚式に誘われてしまいーー。
夫に結婚式のことを話すと、行きたければ参列すればいいとの返答。迷った末に結婚式に行くことに。
当日、よう子さんの両親に紹介され、戸惑うこともありましたが、式自体は満喫しました。
結婚式について、自分は人数合わせではと疑っていた部分もあったため、式後はよう子さんからの連絡は来なくなるのではと思っていたのですが、そんなこともない。これがママ友というものなのかと思うすや子さんでした。
私のことを思ってくれてのことかもしれないけど……
よう子さんと子連れでお茶をしていたある日のこと。
生命保険に入っているか訊ねられたすや子さん。入っていると答えると、自分の夫が保険関連の仕事をしているからと、保険を勧められます。やんわりと断るのですが、夫への相談をしないかと食い下がられたためキッパリ断り、一瞬シーンとしてしまいます。
そのお茶からの帰り道、よう子さんの目的は保険の勧誘だったのかとモヤモヤするすや子さん。家に着くと、よう子さんからお礼の連絡が届いていましたが、自分は彼女にとっていいカモだったのかという疑念が頭をもたげ、その日から返信をするのはやめました。
スマホでの返信をしなくなってからひと月ほど経ったころ、よう子さんよりすや子さんからの返信がないことへの心配の手紙が届きました。
そっけないとは思ったものの、スマホで忙しくて会えないとだけの文面を送り、心の中でよう子さんにサヨナラをしたすや子さんでした。
◇◇◇
結婚式はすや子さんのことを気に入って、保険はすや子さん家族のことを思って声をかけてくれたもしれないという思いの一方で、まだ付き合いの期間が浅いことからカモにされているかもしれないという思いも拭い去れなかったと言います。