孫の親権を取った祖母!うつろな目でわが子を抱く母親を見限ったワケは?<恋愛依存のシングルマザー>
佐伯さえ(27)は、大手印刷会社で営業としてバリバリ働くキャリアウーマンで、母とふたり暮らし。母子家庭で育ったさえには、2つ下の妹・りな(25)がいました。りなとは不仲で音信不通でしたが、ある日突然、「子どもを出産した」と連絡が届きます。約6年ぶり再会したりなは、整形して“量産型”の見た目に変貌。しばらく、さえと母が暮らす家で同居することになりました。
産後1か月が経ったころ、娘の“キキ”こと、ききめろを置いて夜な夜なボーイズバーに通うようになったりな。連絡もなく1週間家を空け、その間、母とさえがキキちゃんのお世話をしていました。子どもの父親・たけひこから月40万円の養育費をもらう約束をしていたりなですが、ボーイズボーに通い詰めていることを知られ、養育費は4万円に減額。
遊ぶお金が底をつき、1週間ぶりに帰宅しました。
「お金がない」と嘆くりなに、「真面目に子育てして、仕事を見つけなさい」とりなを突き放す母。「真面目に働くなんて無理!」とわめいていたりなですが、「もし邪魔だと思うなら……この場でキキを手放しなさい」という母からの言葉で目が覚めます。
「……嫌! 手放さない! 私の子だもん! 私が育てる!」と泣きながら訴えたりな。それからは夜遊びすることもなくなり、キキちゃんのお世話に励んでいました。
そんなりなの様子に、「改心した」と安堵していたさえ。しかしある夜、「ごめんなさい。キキをお願いします」と書かれた置き手紙とともに、りなが姿を消したのです。
「キキのこと……捨ててった……」と青ざめるさえに、母は……。
母だけが気づいていた異変
「キキが寝てる間に出て行ったのね。ほら……よく寝てる」
動揺するさえに反して、落ち着いた様子の母。
「りなに連絡は!? あいつどこ行ったのよ!」
「どこだっていいよ。今思えばあの子……様子が変だった」
母いわく、「おとなしく見えていたけど、ずっと考えごとをして、何かに迷っているみたいだった」