夫「子育てお疲れさま。温泉でゆっくりしよう」→1人で満喫する夫にブチギレてある行動を起こす!!
私は30歳で、夫と2歳の娘との3人暮らし。家を建てるという目標に向けて、パートをしながら家事や育児に奮闘していました。そんなある日、夫の勤めていた会社が倒産し、収入は激減してしまったのです。
家計のため正社員に!しかし夫はゲームざんまい…
新しい職場は見つかったものの、給料は以前よりも少なく、私たちの生活はギリギリでした。私は思い切ってパート先に正社員登用をお願いすることに。
ただ、そうなるとフルタイム勤務になるため、夫には保育園のお迎えや夕方の娘の世話をお願いしようと思い、相談しました。ですが、夫は「無理だよ、そんなの!」と全く聞く耳を持ってくれません。
娘が赤ちゃんのころは「やっぱり自分の子はかわいいな」と言っていたのに、お世話は苦手意識がある様子。
過去に、私が親友の結婚式に出席する間だけお世話を任せたときも、娘を泣かせたままソファで寝ていたことがありました。
結局、私は保育園の預かり時間を延ばして正社員となり、朝から18時まで働く日々に突入。しかし、夫のほうが早く帰宅するのに、洗濯物も取り込まずゲームばかり。「おかえり! 腹減った! メシ!」と人任せな夫の態度に、私の心はどんどん疲弊していきました。
家事の分担をお願いしても、「俺は家事が苦手なんだってば。わかって結婚したんでしょ?」と開き直る始末。私はとうとう、「ちょっとくらい手伝ってよ! フルタイムで働いて育児も家事もしてるの、見えてるでしょ!」と爆発。夫の夕飯には、カップ麺を差し出しました。
夫からうれしい提案…のはずが!?
翌朝、夫が急に「俺なりにいろいろ考えたんだけど……、子育て大変だろ? 温泉に行ってゆっくりしよう!」と提案してきました。「お金も頑張って用意するから、これからもごはんを作ってほしい!」とまで言うので、私は「ありがとう。温泉楽しみにしてるね」とほほ笑み返しました。
旅行当日。駅の改札を出た瞬間、目の前に現れたのは遠方に住んでいるはずの義両親と親戚一同。驚いて夫に聞くと、「旅行代を出してもらうために母さんに話したら、みんなで行こうってことになった」と悪びれもなく言われ、呆然。
夫が義母に「自分は日々、家事と育児を頑張っている」などと話し、そのご褒美として旅行の料金を出してくれることになったようなのです。しかも、義父から開口一番「◯◯(夫)は偉いな! 育児や家事を頑張ってるんだって?」と声をかけられ、私はその誤解にモヤモヤ……。
とはいえ、今から引き返すわけにも行かず、私はできる限り不満を顔に出さないようにしながら夫の親族一同と旅行を共にすることにしたのです。
旅館へ行く前にソフトクリーム屋さんに寄りましたが、私は夫に荷物番を任されました。夫はソフトクリームを買ってきてくれたものの、娘を抱っこしていた私は、急に暴れ出した娘を支えきれず、ソフトクリームを地面に落としてしまいました。
すると夫は、「ドジだな!」と笑いながら私をからかってきて……。
私は、娘を抱えて荷物も持っていた状況でのその一言に、悲しさと悔しさが混じって何も言えなくなってしまいました。
私に対する“労わりの温泉旅行”だったはずなのに、なんで私はこんなに気を張っているんだろう、と心の中でため息をつきました。
義母に悩みを打ち明けることに
旅館についても、夫はひとりで温泉へ直行。私は娘の面倒を見続け、温泉に入る暇もありません。
夜も夫はみんなとバーでお酒を飲んだようで、酔っ払って部屋に戻ってきました。さらに、翌日も私にたびたび荷物番を押し付けて、育児を手伝うそぶりもなく、自分だけ楽しそうに旅行を満喫……。
とうとう我慢できなくなり、夫と2人きりになったタイミングで「ねぇ、これって私のことを労ってくれるための温泉旅行だよね? 全然ゆっくりできてないんだけど!?」と怒りをぶつけた私。しかし夫から「それなら帰れば?」と返されたのです。
もう無理、ここにいても疲れるだけだ……そう悟った私は、荷物をまとめて娘と帰ることに。 旅館を出ようとしていたちょうどそのとき、ロビーの土産コーナーを見ていた義母が私に気づき、声をかけてくれました。
そのとき初めて、夫が育児も家事も手伝ってくれないこと、ゆっくりしたらと計画してくれた今回の旅行でも大変な思いをしていることを義母に打ち明けたのです。
事実を知った義母は怒り心頭!
「あの子に“育児が大変で疲れてる”って言われたから旅費を出してあげたのに、嘘だったたのね!? 妻に全部押し付けるなんて、最低だわ! 許せない!」と怒りをあらわにし、その場で親戚に全部をLINEで報告したのです。
そして「久々の旅行に夢中になってしまって、息子の様子に気づけずごめんなさい……。どうか帰らないで! あの子には、私たちからよく言って聞かせるから!」と言われ、私はいったん部屋に戻ることにしました。
義母と義父は夫を叱り飛ばし、「今日は私たちが見張ってるから、あなたは温泉に行ってきなさい」と言ってくれました。
その日はゆっくり温泉に入り、温泉街を散策してお土産も買いました。夕方、旅館に戻ると、娘の相手で疲れ果てた夫が。義母は「普段サボってるんだから今日くらい働け!」とピシャリ。
旅行の最後に夫の本音がポロリ
翌日、旅館をチェックアウトしてお金を支払うときのこと。
義母はヤスジに、「自分とパニ子さん、パニ美ちゃんの分はあんたが払うんだよ!話が違うんだから」と話します。
昨日はパニ美の面倒をみて頑張ったとヤスジは主張するも、たかだか1日で偉そうなことを言うなと一喝。
するとヤスジは突然、「俺、もともと子ども好きじゃないし。こんな感じだと、これからも子どもの面倒を見ろとか言われるんだろ? 嫌なんだけど、そんなの」と話します。
パニ子は少し考え、「そうねぇ……離婚しましょう。考えてみたら、安月給で何もしないあなたと一緒にいる意味ないわ!離婚届は明日とってくるから!」と言いました。
意外にも義母はそれに賛同。「パニ子さんに養育費と慰謝料を払いなさいよ!あと、私の言うことが聞けないなら、実家に置いてやらないから」と乗っかってきます。そしてパニ子に、「これからヤスジを働かせるから安心してね。
慰謝料と養育費は私が責任をもって払わせるから!」と約束してくれました。パニ子とパニ美が旅館を出ようとすると、後ろから「パニ子ー、待ってくれ。さっきは勢いで言っただけで……(涙)」と叫んでいますが、振り返らず旅館を後に。
後日、離婚が成立。ヤスジは養育費と慰謝料を払うことになりましたが、ひとり暮らしできるほどの稼ぎはなく……。会社をやめて実家に戻り、農家である義両親の畑仕事に加え、義母のツテ見つけた工場で働いているそうです。パニ子は勤務先の社宅に住めることになり、夫の世話がなくなった分、以前よりラクになった気が……。義母との関係は続いており、パニ美の成長を喜んでくれています。
パニ子がSOSを出しているのに、家事もしない、育児もしないでは、離婚されても仕方ないかもしれません。自分さえ良ければ……という考えだと、周りの人が大変な思いをしますよね。これまで大変な思いをしてきたパニ子には幸せになってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班