子育て情報『「私って、すごく醜い」劣等感のかたまり…コンプレックスから歪んだ思考になる少女<統合失調症の母>』

2023年10月7日 23:20

「私って、すごく醜い」劣等感のかたまり…コンプレックスから歪んだ思考になる少女<統合失調症の母>

「私って、すごく醜い」劣等感のかたまり…コンプレックスから歪んだ思考になる少女<統合失調症の母>


統合失調症の母に育てられた“わたしちゃん”。思い出せる一番古い記憶は、幻覚や妄想で騒いでいる母の姿。病気のせいもあり、家の中は汚く、自分で食事を作り食べることもしばしば。唯一の理解者である、“今のわたし”が当時のわたしちゃんの気持ちに寄り添います。被害妄想からお隣さんを攻撃したり、自分の服をハサミで切り刻んだり、日常的に奇行が続いていた母は、治療のため入院。その後、退院した母は、陽性症状(妄想や幻覚)がおさまり、陰性症状(元気がない、意欲低下など)が出ていました。今まで母の異常な姿ばかり見てきたわたしちゃんは、母を信頼することができず、態度が一変した母に、怒りを感じるように。

小学5〜6年生のころ、家ではゲームをして現実逃避していたわたしちゃん。
夏休みには明け方までゲームをしていたため、急激に視力が落ちてしまいます。

クラスメートが家族との夏休みの思い出を話し合う様子を横目に、「自分だけが不幸」と感じていたわたしちゃん。クラスメートとうらやむ気持ちを我慢したり、諦めたり……。

そして、「自分は悪くない。親のせい」と、母を恨まなければやってられない状況に陥っていました。

醜い姿の自分に…

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小学校低学年のころ、唯一覚えている家族で外食した思い出。珍しくわたしちゃんのわがままを聞いてもらい、ファミレスに出かけました。

「私、これがいい!」

「え!? そんな高いもの頼むの!?」

入院する以前に陽性症状があった母は、メニューを見ながら驚き、わたしちゃんが選んだメニューを否定しました。

「自分はお金をかけてもらう価値ないんだって思っちゃうよね」

大人になったわたしは、当時のわたしちゃんの思いを振り返ります。

「いろんな思いを受け止めてほしかったね。自由にわがまま言っていいんだよ」

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