夫が事件を起こした!?弁護士からの電話に妻困惑…「加害者の名前、私ですけど?」→通報すると…!
続くようなら警察に相談する旨を優紀が話すと、なぜかすこし慌て、子どもの仕業かも知れないのでしばらく様子をみるように勧めてきたのです。そして話をそらすかのように、例のレストランの話を始めました。
じつは先日、ミオリの恋人のレストランを訪れた優紀。恋人が優紀のことを美人だと褒めていたと言うミオリは、優紀が職場でもよくやってくれていると褒めました。そして、こんなに人当たりがいいのに嫌がらせをされるのであれば、無意識に誰かを傷つけていることもあるのではないか、いつでも相談してねと、アドバイス&応援してくれました。
それから数日後、さらなる事件が起こります。優紀の携帯電話に、弁護士を名乗る女性から1本の電話が入りました。その弁護士はとある女性から相談を受け、連絡してきたと言います。
「あなたの夫のユウキさんに襲われたそうです」
「妊娠もしているし、慰謝料請求します」
「あの、ユウキは私ですが……?」
優紀の夫の名前は泉。優紀というのは、ご存知のとおり彼女の名前です。そこでピンときたのです、あの郵便物荒らしの犯人がこの電話をかけてきているのではないかと。夫婦2人の郵便物を並べて見たら、性別を取り違えそうですものね。優紀が問い詰めようとすると、電話は切れてしまいました。
予想外の犯人、後味の悪い結末
その後、優紀は警察に通報。治安のあまり良くない地域だったことが幸いし、あちこちの防犯カメラの映像から犯人があっさり浮上しました。実行犯は子どもでしたが、主犯は……予想もしなかった人、そう上司のミオリでした。
彼女が実行犯の子どもにお金を渡しているところも、バッチリ防犯カメラに映っていたのです。
しらばっくれるミオリでしたが、弁護士資格のない者が弁護士を名乗るのは違法だと優紀が告げると、動揺し始めました。そして動揺からか、同じ会社に勤める自分が優紀の名前を間違えるはずがないと言い出したのです。それは、あの電話をしてきた者しか知らない事実でした。
ミオリは、自分の地位が揺らぐのではないか、自分の好きな人が奪われるのではないかと危機感をつのらせ、犯行に及んだと白状しました。同年代の優紀は結婚し幸せな家庭を築いており、会社でも優秀と評判。最近、恋人と別れたミオリは、妬みを募らせたというわけなのです。