2023年12月8日 08:20
「1日くらい我慢して結婚式に出席しろ!」陣痛が始まった私に夫が命令→お望み通り出席したところ…
そんな不安を抱えながらも、ついに結婚式の前日に陣痛が始まりました。
病院に到着すると、すぐに入院が決まりました。これで式を欠席できると思い、ホッとしたのもつかの間。仕事終わりにやってきた夫は「なにやってるんだよ! 早く帰るぞ! 結婚式が終わるまで我慢しろよな!」と信じられないことを言い出したのです。
夫のありえない発言に医師や助産師さんも唖然。もちろん退院できるわけもなく、夫は追い返されていきました。
結婚式に出席した私
そして迎えた義妹の結婚式当日。空いたままの私の席を見て、義母は怒っていました。
結婚式が盛り上がりを見せたころ、お祝いのムービーが届いたと司会者が紹介するとともに会場が暗転し、映像がスクリーンに映されます。それは私からのサプライズムービー。映し出されたのは、まさに今出産という大仕事をやってのける私の姿でした。
陣痛に耐えながらお祝いの言葉を述べる私。痛みで言葉が途切れ後切れになってしまい、義妹に伝わったかわからなかったので、あとは付き添ってくれた母にバトンタッチ。
『結婚式が終わるまで出産を我慢できなくて申し訳ありません。式に顔を出さないのは一家の恥さらしになるとのことだったので、出産中ですが約束通り顔を出させていただいております……』
母がしっかり私の言葉を代弁してくれたところで、映像は終了。
「今にも生まれそうな妊婦さんに、結婚式に来いだなんて言ったの!?」
「出産を我慢するってどういうこと? なにを言ってらっしゃるの!?」
新郎の両親は激怒! ここまで常識知らずの一家と親族になるなんて、ありえないと言わんばかりの大騒ぎです。
無知は恐ろしい
ざわつく場内をおさめるため、司会者は私が託した伝言を読み上げます。
「みなさんご安心ください。お義姉様は昨夜無事に女の子を出産され、母子ともに元気だそうです」
それを聞いた義母は、この期に及んでまだ言います。
「出産が済んだなら映像なんてよこさないで、会場に直接来るべきだ!」
それを新郎がぴしゃり!
「出産直後の母体は安静にすべきだってことは、誰でも知っているはずではないですか。いつも通り動けるなんて、どんな発想ですか?」