「もはや謎解きゲーム?」義母の要求に応えるため、高難易度なやりとりが<頑張り過ぎない介護>
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。寝返りをきっかけに圧迫骨折してしまった義母。徐々に痛みの範囲も広くなっていて、自分でできることも減ってきました。不便なのはもちろん、自分の体の変化に不安になったのか、要求もエスカレートして、早朝から深夜まで時間に関係なく呼び出しがかかります……。言っていることも日によって変わり、振り回されっぱなしの毎日で……。
心臓が痛いと言ってみたり、喉がピリピリして眠れないと言ってみたり、義母の症状はその日によって変わります。そして、一緒に医師から聞いたはずの病名や病状も、翌日には確認してくる始末。
義母はまさか2人いるのでは……? とさえ思ってしまいます。そして、その物忘れのせいで、欲しいものを理解するのもひと苦労なのです。
さて問題です
どうやら欲しいものの名前が思い出せないようです。
喉が渇いたときに体が欲する「冷たくて甘くないもの」といえば、まず最初に思い浮かぶのが冷たいお茶……だと思うのですが。しかし義母のお気に召さなかったようで、出直します。とはいえ、水を差し出しても黒酢ドリンクを差し出しても、ゼリー飲料を差し出しても、首を横に振られてしまいます。
家中にある「冷たくて甘くないもの」を考えてみますが、ほぼネタ切れ……。義母の頭に浮かんでいるのは一体何なのだろうか、いい加減にしてくれと思っているところで、思い出してくれました。気になる答えはバニラモナカアイス。
えぇぇぇ……。「冷たい」しか合っていないのですが? とっても甘いし、喉の渇きも増すし、私の中でまったく選択肢に挙がりませんでした。
こんなふうに、義母の欲しいもの探しは、高難易度の謎解きゲームのようになっているのでした。
--------------
冷たいものと言われればアイスが候補に挙がる可能性は十分にありましたが、喉が渇いたときに欲しがるものとなると、多くの人が選択肢からは外すと思うので、かなり難易度の高い要求でしたね。イラッとしながらも、ちゃんと最後まで向き合うまる子さんのやさしさが垣間見えるエピソードですね。