お弁当に伊勢海老やブランド牛!?「庶民は貧相ね」子どもの弁当で張り合うママ友→見栄を張った結果…
私は娘のリクエストを聞いて、前日からお弁当の下ごしらえをしました。
運動会当日、レジャーシートを敷いてお弁当を食べる準備をしていると、サエコさん一家がやってきてわが家の隣にシートを敷きはじめました。私のお弁当をチラ見して「相変わらずの庶民弁当ね」と嫌な笑いを見せます。サエコさんのお弁当を見るのは初めてでしたが、本人の言うとおり、びっくりするほどの豪華さ!
それでもナオヤくんはわが家のお弁当をチラチラ見ています。きっと大好物のミートボールが食べたいのでしょう。しかし以前「庶民の舌になるから食べさせるな」と言われています。心苦しいですが、ナオヤくんにすすめることはできませんでした。
弁当マウントの代償
そこへ遅れてやってきたのがサエコさんの夫・マサキさん。
マサキさんはサエコさんとは異なり、清潔感のあるシンプルな服装をしていました。
私が挨拶をすると、マサキさんは
「いつもナオヤから聞いています。お弁当がおいしいって! 今日もおいしそうですね〜僕もお弁当のおかずで一番好きなのはミートボールだったなぁ」と笑顔で話します。サエコさんの夫とは思えないほどでした。
サエコさんは、夫が私のお弁当を「おいしそうだ」と褒めたことが気に入らなかったのか、いつものお弁当マウントを繰り広げます。私が聞き流していると、マサキさんが爆発! 「そんなところにお金を使っていたのか!」と激怒していました。クレジットカードの明細を突きつけられたサエコさん。見栄のために高級食材を買い漁り、請求金額は凄まじい額になっていたようでした。
「子どもにそんなものばかり食べさせて、栄養のバランスを考えろ! 食育の大切さをまったくわかっていない」とマサキさんの説教は止まりません。
反省したママ友は…
結局、サエコさんはこれまでの態度を改め、私にも謝罪。改めて、わが家のおかずのレシピを教えてほしいと頼まれました。これまでの態度を考えると、拒否したい気持ちでいっぱいでしたが、家でもおいしいミートボールが食べられると喜んでいるナオヤくんを見ると断れず……。私はサエコさんに料理を教えることとなりました。
ちょっと不本意でしたが、お礼にマサキさんからたくさんの食材を差し入れてもらったので、ヨシとしました。