2023年11月30日 07:30
『天国のお子様の似顔絵描きます』元19・ナカムラミツルさんの胸が熱くなるメッセージとは…
「天国のお子様の似顔絵はいつでも描きます(無料)」 そんなメッセージをInstagramのプロフィールに書いているのは、フォークデュオ「19」 元メンバー・326(ナカムラミツル)さんでした。
326さんといえば、19(ジューク)のメンバーとして作詞やビジュアルプロデュースを手がけていたことで知られています。脱退後も、イラストレーターや絵本作家など、マルチな才能を発揮し、活動をしていましたが、その傍ら、難病で苦しむ子どもたちや、最愛のわが子を亡くした遺族を支援する活動を積極的におこなっていました。
亡くなってしまったわが子の似顔絵
天国のお子様の似顔絵を描いてプレゼントをする活動は、326さんの支援活動のひとつです。活動を始めるきっかけとなったのは1通のメール。そこには「亡くなってしまったわが子が成長した姿を想像で描いてほしい」という依頼が書かれていたそうです。
もちろん326さんにとっても、初めての依頼。とても悩みながらも、時間をかけて似顔絵を完成させたとのことでした。
それ以来、326さんのこの活動はSNSを通じて広がり、今でもたくさんの依頼があるようです。
この似顔絵を描いたことをきっかけに、326さんはグリーフケアに関心を持つようになったそう。グリーフケアとは、死別した悲しみを抱える遺族をサポートすることを言います。326さんは、遺族の思いに寄り添い、悲しみから立ち直るためのケアの一環として、似顔絵を贈り続けているようです。
『あなたがのこしてくれたもの』
326さんがグリーフケアを始めたきっかけは、著書『あなたがのこしてくれたもの』の中でも紹介されています。この絵本を出版する際には「天使と天使ママの声から生まれた愛溢れるグリーフケアブックを作る」と題し、クラウドファンディングで資金を集めていました。集まった支援金は、実に667,700円にも上ります。目標金額を大きく上回り、『あなたがのこしてくれたもの』は出版されました。
この絵本は、愛するわが子や大切な家族を亡くした人から寄せられたエピソードをもとに、326さんがイラストと言葉を描いた「グリーフケアブック」です。
Amazonのレビューには、この本に助けられた人、意識が変わった人の声がたくさん集まっていました。
「かわいいイラストと素敵な詩に救われ、多くの方の体験談に涙しました」