子育て情報『離乳食は遅れてスタートしても挽回できる!?小児科医が紹介する「省エネ育児」【離乳食/後編】』

2022年1月17日 17:30

離乳食は遅れてスタートしても挽回できる!?小児科医が紹介する「省エネ育児」【離乳食/後編】

2019年、12年ぶりに改訂された「授乳・離乳の支援ガイド」(厚生労働省発表)では、離乳食の手作りが負担に感じる場合には、ベビーフードの利用をすすめています。固さや味つけの目安も参考になりますよ。

ここが大変② レパートリーがなくて同じメニューばかりになってしまう

1品だけ、味つけを変えるだけでOK

毎回メニューをすべて変える必要はありませんが、さまざまな食材に挑戦して食べられる物を増やすのも離乳食では大切なことです。ベビーフードやフリージング(まとめて調理して冷凍した物)を活用しながら、1品だけでも変える工夫をしてみましょう。

同じ食材でも味噌やしょうゆなど味つけを変えるだけで、バリエーションも増えます。味噌やしょうゆはごく少量であれば、7~8カ月ごろ(離乳食中期)から与えることができます。


ここが大変③ おやつを準備するのが面倒

ヨーグルト


ヨーグルトなど市販品を活用

決して手作りである必要はありませんが、気をつけたいのはおやつの内容です。おやつというとお菓子をイメージしがちですが、子どもにとってのおやつは「第4の食事」です。3度の食事だけでは必要な栄養をとりきれないため、補食(食事を補う)として大切なものです。市販の物であれば、ヨーグルトや果物、チーズなどがおすすめです。


大人用のお菓子は特別なときに

お菓子ならば赤ちゃん用を選びましょう。大人用のお菓子は味が濃く脂肪分やカロリーも高く、赤ちゃんには向いていません。特に甘い物は血糖値が上がりやすいため、すぐにおなかがいっぱいになり必要な量を食べることができなくなります。また急激に血糖値が下がるため、次の食事時間より前におなかが空いてしまう場合があります。1歳~1歳6カ月(離乳食完了期)以降で、旅行やイベントなど特別なときに少量のみを与える程度にしておきましょう。 

まとめ

赤ちゃんのお世話や自分の生活もあるなかで、手間暇をかけて離乳食を準備するのは大変なことです。手作りだから離乳食がスムーズにいくわけでもありません。つらいときはベビーフードや市販のものを活用しつつ、ママがやりやすいように進めていきましょう。


監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生
東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。

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