「あなたは誰?」電話占い師が自分の個人情報まで知っている!?その正体とはまさかの<占い依存>
ちえりさんは今年三十路の会社員。ある日、後輩が相談しているという美神先生に占ってもらうことに。次の日同じ職場の相葉と偶然かかわれたことを機に、すっかり占いを信じてしまいます。しかし彼は既婚者。実家に妊娠中の妻と、人の相談に乗る仕事を始めたという母を残し、単身赴任中だったのです。占いに依存しつつあったちえりさんですが、ある占い師との会話で目が覚めます。相葉から勧められた水の購入を断ると、相葉は豹変。加えて会社のほとんどの人たちがその水を持っていることに気づきちえりさん。
何かがおかしいと感じ始めました。
目を覚まさせてくれた占い師が、水について話していたのを思い出したちえりさん。
この占い師が何か知っていると勘づいたちえりさんは……。
何を知っているの…?
何を知っているのか確認するために、あの占い師に電話したちえりさん。
相葉から水を買えと強要されていることを伝えると「会社で蔓延してたそうでしょ?」と言う占い師。
続けて「あの水は会社にいる既婚者の間で副業として蔓延している」とも。
そもそもあの水は、部長の彼女が経営している会社の商品のよう。
それを部長が自分の部下に売らせて小遣い稼ぎをしてる仕組みでした。
既婚者は秘密を共有しやすいため、相葉もメンバーに選ばれていたのです。
ちえりさんは、ここで初めて相葉が既婚者だということを信じました。
なぜこんな情報を知っているのか、ちえりさんが正体を聞くと「恨みがあるんだよ」と占い師は多くを語りません。
ちえりさんを遠ざける物言いで、電話を切るのでした。
ちえりさんも知らない会社の内部情報を知っていた占い師。
気になることだらけですが、この占い師のおかげでちえりさんは社内の実情を知ることができました。