「え、どうした!?」男らしくて頼りになる彼と結婚→産後に衝撃!初めて見た夫の一面とは…!?
私と夫は、大学の同級生です。大学2年生のときに、夫の芯のあるところに惹かれて私が好きになり、付き合い始めました。大学を卒業し、お互いに就職してから結婚。すると、交際中にはわからなかった夫の一面が見えてきたのです。
芯が強く男らしい夫の意外な一面
私自身はとても優柔不断な性格。私が迷って迷って決めきれないことも、夫は交際中から的確なアドバイスをくれ、「男らしくて頼りになるな」と私は思っていました。そんな夫と結婚して長男を授かり、長男が生後6カ月になったころの話です。
夫が長男の足をくすぐったときに長男が「キャッキャ」と声を出して笑ったのです。
長男が声を出して笑ったのは、そのときが初めてでした。夫は「今の聞いた? かわいいなぁ」と、何度も長男の足をくすぐっていました。
そのたびに声を出して笑う長男。夫がだんだん静かになり、目頭を押さえて「どうしよう、こんなにかわいいんだね」と涙を流していたのです。夫の涙を見たのは初めてだったので驚きましたが、私は「愛情深い人なんだな」とうれしくなりました。
それから4年が経ち、現在の長男はかんしゃくが多く、“自閉スペクトラム症の疑い”と診断がつきました。感情のコントロールが難しく、かんしゃくを起こしているときは長男自身もつらそうな様子です。
ある夜、子どもたちが寝たあとに長男の対応について夫と話し合いをしていると、夫が泣きながら「かんしゃくのときって、長男もつらいよね」と言いました。
夫は「長男のかんしゃく時の気持ちを想像すると、胸がぎゅっと締め付けられるような思いでかわいそうになる」そうです。
私が今までに見た夫の涙は、すべて長男関係です。夫が泣いているのを私は今まで見たことがなかったので最初は驚きましたが、それだけ「子どもに対して愛情深いんだ」と思っています。結婚してから知った、夫の意外な一面でした。
監修/助産師 松田玲子
イラスト/ミロチ
著者:吉川 みきな
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