「若い彼女と結婚する」突然の離婚宣言!→離婚に応じる条件は父の介護!なぜなら…
わが家は私と夫、足の不自由な父との3人暮らし。介護が必要な父との同居を快諾してくれた夫には、本当に感謝しています。実は私と父は本当の親子ではありません。普段は「お父さん」と呼んでいますが、実際には伯父と姪。わけあって、伯父は8年前に亡くなった伯母と一緒に私を大事に育ててくれました。同居を始めた当初は良好だった父と夫でしたが、私の妊娠をきっかけに一転ーー。
夫は、悪阻に苦しむ私を気にかけることなく遊びに出かけ、家では家事もせずゴロゴロしていました。見かねた父が注意したことで、夫は明らかに不機嫌になり、夫と父の仲は悪化してしまったのです。
限界夫婦
それからというもの、夫はお弁当が手抜きだとか掃除が行き届いていないとか、私に八つ当たりともいえる態度をとるようになりました。その都度父が庇ってくれるのですが、それにも腹を立て、夫は家に寄り付かなくなってしまったのです。
決定打になったのは、ある日の真夜中のこと。私は父の怒鳴り声で目を覚ましました。何事かと思いリビングに行ってみると、そこには怒り狂う父と私のお財布とお札を握る夫の姿が……。
実はこのところ財布からお金がなくなっていることが数回ありました。夫は大手企業に勤めていて、いわゆる高給取り。お小遣いも十分に渡しているので、夫がお金を抜いているわけがないと思っていたのですが、どうやら私の見立ては違ったよう。
たまたまトイレに起きた父が現場をおさえたおかげで真実が明らかになりました。とはいえ、お金を持ち出した理由はわかりません。事情を聞こうと思っていたのですが、話もできないまま、夫は「こんな家うんざりだ!」と言って出ていってしまいました。
夫の帰宅
数日後、音信不通になっていた夫が帰ってきました。慌てて玄関に向かうと、若い女性と一緒にいます。夫は「この子、俺の子を妊娠しているんだ! 彼女と結婚するから離婚してくれ!」とニヤついていました。
夫の話によると、妊娠がわかってすぐに新居を借りていて家賃や生活費も支払っているそう。二重生活するにはお小遣いでは足りなかったのでしょう。
私の財布からお金を抜いていたのはこのためでした。
事態が飲み込めずに呆然としながら彼女の顔を見ていると、私はあることに気付いてしまいました。 これを使わない手はありません!
まさかの再会
実はすこし前から離婚を考えていたので、夫の離婚宣言はそこまでショックではありませんでした。