「子どもができなくて寂しいあんたたちにプレゼント」義姉に姪を押し付けられた!?→腹を括った結果…
3年前に結婚した私たち夫婦。近ごろ、周りから「子どもは? 」と聞かれることが多くなりましたが、こればっかりは授かりものなので、焦らず気長に待つと決めています。でも、義姉夫婦はそんなのお構いなし! デリカシーのないことを平気で言うのです。
会うたびに心無い言葉を浴びせられるので、さすがの私も参ってしまい、義姉夫婦からの連絡を無視することにしました。そんなあるとき、義姉夫婦が私の家にやってきて、とんでもない提案をしてきたのです。
義姉からのプレゼント
「子どもができなくて寂しいあんたたちに、プレゼント!」
誕生日はもちろん、結婚したときさえも何もくれたことのない義姉夫婦からのプレゼントなんて、嫌な予感しかしません。
差し出されたのは不貞腐れた顔の姪。なんと「要らないからしばらく預かって」と言い、私たちの返事も待たず、姪を置いて帰ってしまいました。
高校生になる姪は大人しい性格なのか、これまでもあまり言葉を交わしたことがありませんでした。でも、私にデリカシーのないことを言う両親を制してくれることが多く、嫌な印象はありません。「あの両親に育てられたのによくもまともに育った」と感心していたほどです。
「補導されてばかりで学校にも行かない、こんな問題児は高校受験を控えた弟の邪魔なんだって……」姪は静かに呟きました。
高校生のママに!
あんな両親といえど、こんな仕打ちをされて悲しくないわけがありません。たとえ家に帰したとしても、姪は肩身の狭い思いをするでしょう。私は腹を括りました。
「私の娘として育てるから覚悟して!」そう言って、夫の書斎を片付けて姪の部屋を作りました。
姪はなんだか引き気味……。
でも一緒に生活を始めてみると、根は素直な子でお手伝いもしっかりしてくれました。わが家にやってきてからは、学校にもきちんと通うようになり、補導されることもありません。さらに勉強にも打ち込むようになり、なんと学年でも上位の成績を叩き出していました。
娘を捨てた義姉夫婦との再会
ある日、姪は「医者になりたい」という夢を打ち明けてくれました。義姉にも話したことがあるようなのですが「医学部に入れるなんてもったいない」と鼻で笑われて終わったそう。それ以来夢を諦めてしまったと悲しそうに言いました。