「それでは始めてください」 実技試験が始まると、焦る気持ちが止まらなくて…!?
転勤族の夫を持つぼさ子さんは、ライフプランを見直した際に自分も働いて家計を支えることを決意。しかし、転勤の多さと自分の年齢を考えると、どうすればいいものかと悩んでしまいました。「転勤族でも高齢でも就職しやすくなるにはどうしたらいいんだろう?」ぼさ子さんがそう悩んでから時間が少し経過したったころ、就職に有利な資格を取ろうと保育士資格の取得を決めたのでした。
すき間時間で勉強を始めたぼさ子さんは、苦戦しながらもひたすら試験の過去問題を解いて、着々と実力をつけていきました。
筆記試験の終了後、回答を書き込んだ問題用紙と試験2日後に出た解答速報を照らし合わせながら採点を始めると、ギリギリ合格点を取れていました。
筆記試験のほか実技の試験もあるため、リサイクルショップでキーボードを購入し、練習を始めることに。ピアノの経験はるものの、20年以上ものブランクがあったぼさ子さん。試験に向けて何度も練習を繰り返すうちに次第に感覚を取り戻していきました。
そして、いよいよ実技試試験当日を迎えます。まずは造形の試験からスタートしたのですが……?
「それでは始めてください」いよいよ実技試験がスタート!
「それではこれより45分です。
始めてください」
(ひーーーーっ、
やさしいお題でありますように)
そう願いながら試験の用紙をひっくり返したぼさ子さん。
(時間が足りない!塗れ塗れーーっ!!)
そうこうしているうちに試験は終了。
「解答用紙を回収します」
解答用紙を提出し、音楽表現の試験まで
時間があるため待機することに。
(ハッ!そろそろ試験室前に行く時間だ)
慌てて試験室前へ移動。
"きちんと取り組んでいますよ"というアピールするため、
おすましで待機したり、エアピアノ練習を始めたり……。
さらに、周りの人の様子が気になるぼさ子さんは、
人間観察をしながら自分の番を待つことにしたのでした。