清楚な服装でいざ勝負!爽やかな挨拶をしながら扉を開けると、衝撃の光景が…!
転勤族の夫を持つぼさ子さんは、ライフプランを見直した際に自分も働いて家計を支えることを決意。しかし、転勤の多さと自分の年齢を考えると、どうすればいいものかと悩んでしまいました。「転勤族でも高齢でも就職しやすくなるにはどうしたらいいんだろう?」ぼさ子さんがそう悩んでから時間が少し経過したったころ、就職に有利な資格を取ろうと保育士資格の取得を決めたのでした。
すき間時間で勉強を始めたぼさ子さんは、苦戦しながらもひたすら試験の過去問題を解いて、着々と実力をつけていきました。
筆記試験の終了後、回答を書き込んだ問題用紙と試験2日後に出た解答速報を照らし合わせながら採点を始めると、ギリギリ合格点を取れていました。
筆記試験のほか実技の試験もあるため、リサイクルショップでキーボードを購入し、練習を始めることに。ピアノの経験はるものの、20年以上ものブランクがあったぼさ子さん。試験に向けて何度も練習を繰り返すうちに次第に感覚を取り戻していきました。
そして、いよいよ実技試試験当日を迎えます。造形の試験が終わると次は音楽表現の試験です。自分の番が来るまで、ぼさ子さんは人間観察をしながら妄想を繰り広げていたのでした。
脳内では繰り広げられる妄想。しかし現実は…?
(実技試験は面接要素が強いからな~。
やっぱみんなきちんとしてるわ~)
待ち時間中、人間観察をするぼさ子さん。
(おやおや、よく見るとラフすぎる服装の人も
いるんじゃな~い?)
(ちょっとちょっと若者さんたち、
試験管はきっとイジワルな姑みたいな人たちよ?
そんな服装で生き残れるかしら~~?)
試験管は園長クラスの重鎮であると踏み、
清楚なファッションで挑んだぼさ子さん。
(いざ勝負!!お義母さま)
爽やかな笑顔で扉を開けながら挨拶すると、
そこにはぼさ子さんを睨みつけるおじさまたちが
座っていたのでした。