「方言じゃないの?」義母にでくのぼうと言われた私→言葉の意味がわからず尋ねてみると予想外の展開に
私と夫は、病院のリハビリ室で出会いました。交通事故に遭って足がわずかに不自由になってしまったのですが、リハビリを頑張れたのは夫のおかげ。今では家の中では杖などもなくても、生活できるようになりました。
しかし、夫の実家ではそうはいきません。古い日本家屋で段差も多く、遊びに行くたびにヒヤヒヤしてしまいます。そんな事情もあって、来月に予定されている義祖父の法事に出席するか迷っていました。
夫の地元では法事は各家庭でおこなうため、女性は食事の支度や給仕で忙しいそう。私の足では満足にお手伝いはできないかもしれません……。
義実家の法事へ
夫は、手伝いなんてしなくていいと言ってくれますが、そういうわけにはいきません。私だけ座っているのも肩身が狭い思いをするに決まっています。親戚の方々に挨拶をしたかったのも山々ですが、とても迷っていました。
そんなとき、義母から1本の電話が入りました。「手伝いはしなくてもいいからぜひきてほしい」と声をかけられ、法事に出席することを決めたのです。
実家に到着すると、男性陣は買い出し・女性陣は食事の支度と、忙しそうに動いていました。しかし私は、義母から「神経質な親族から嫌味を言われるかもしれないから、足が不自由なことは隠して座っていて」と念を押されました。
これって方言?
しかし、自分だけ座っているのはさすがに気が引けます。義母にもう一度お手伝いを申し出ました。すると義母は「いいのよ〜でくのぼうのままで!」と笑顔で言ったのです。
実は私は海外育ちで日本語があまり得意ではありません。「でくのぼう」という言葉の意味を知らず、てっきり方言かと思って意味を尋ねると、義母はニヤニヤして黙ったまま。検索しようにも義実家のある地域は電波が弱く、スマホが役に立ちません。
そうこうしているうちに親族が集まり、法事が始まりました。食事の席では、義父が私の隣に座り、上機嫌でお酒を飲んでいます。
そんな中親戚のおじさんが「田舎の法事は独特だから、わからないことがあれば何でも聞いてくれ」と言うので、私は気になっていた「でくのぼう」の意味を聞いてみたのです。
言葉の意味を知ってびっくり
すると義父はビックリした表情を見せ、誰に言われたのかと逆に聞き返されてしまいました。