「知らないよ?」娘の消しゴムはどこ!怪しげな表情の友人を問い詰めると、衝撃の返答が…!
つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。ただつっちさんは、リカちゃんに、だんだんと不信感を抱くようになります。ある日、リカちゃんが約束もなく友だちのちかちゃんを連れて遊びに来ました。ちかちゃんは初めて来たお友だちの家だというのにやりたい放題。あまりの様子にさすがのつっちさんも厳しく注意します。そしてまたいつものように、遊びに来ていたリカちゃんにあるちゃんは集めている消しゴム見せ、トイレで離席。あるちゃんが戻るとリカちゃんは慌てた様子で今日はもう帰ると言い出します。
その態度を不審に思い、引き出しを確認すると、買ったばかりの消しゴムがひとつなくなっていたのです。
友だちだと思っていたのに
机の下を見ても消しゴムは落ちていなかったよう。
もしかしてリカちゃんが消しゴムを盗んだのかと娘は疑い始めたのです。
帰ると言うリカちゃんをいつものように途中まで送って行く中、あるちゃんはリカちゃんのポケットが膨らんでいることに気づきました。違ったらどうしようと心配しつつも、思い切って消しゴムがなくなったことを切り出すあるちゃん。
するとリカちゃんは、消しゴムなんて知らないとシラを切ります。ポケットに入っている物を見せてほしいと言うあるちゃんの言葉に急に焦り始めるリカちゃん。やはりポケットにはあるちゃんの消しゴムが入っていました……。
盗んでおきながら、「100個もあるんでしょ? 1個くらいいいと思ったー!」と、リカ
ちゃんは笑いながら言います。リカちゃんの言動に傷ついて震えながらも、あるちゃんは笑って許したのでした……。
友だちを疑って真偽を確認するのはとても勇気のいる行動だったことでしょう。それなのに、リカちゃんはあるちゃんに軽く謝っただけ。リカちゃんは自分のしたことが、悪いことだと本当にわかっているのでしょうか。リカちゃんのひどい言動に傷つきながらも、ぐっとこらえて許してあげたあるちゃんを思うと胸が痛いですね。
「ちょっとぐらい……」「たくさんあるから……」なんてことは盗んでいもいい理由にはなりません。リカちゃんには自分のおこないをしっかりと反省してほしいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター つっち