「は?」病気の母を見舞いもせず、金の亡者となった妹。すると彼女にまさかの事態が降りかかり…!?
私は、母と妹の3人家族です。フリーターの妹は家に寄り付かず、お金の無心をするときだけ連絡してきます。そのため、私は母の介護をひとりで担うことになり……。
口には出しませんが、母はアルバイトを転々とする妹を心配し続けています。母自身は長い闘病生活を送っているのですが、自分の体よりも妹の心配をしているのです。
ですが、親不孝な妹は実家に顔を出すことなく……。介護の手伝いなどもってのほかという状況です。母が余命宣告されたこともあり、妹にはもうすこし自立してほしいのですが……。
あきれた妹の態度
母がいよいよというとき、顔を見せてほしい、葬儀やこれからのことを相談しようと妹に連絡しました。しかし妹はバイトを休めないと言い、母との最後のお別れも来ようとしませんでした。
葬儀に関しても積極的に関わろうとせず……。葬儀はお金がかかるからしなくてもいいのでは?、母の遺産から葬儀代を出して遺産を減らさないでよと、文句を言ってくる始末。
結局、妹は自分の得になることにしか興味がありません。何かあればお金お金と執着し、本当に呆れました。
それから1週間後、母は天国に旅立ちました。
「お母さんの葬式お疲れー」
「遺産だけど私は預金もらうから!」
妹は母の通帳をのぞき見たらしく……。
500万円を受け取ると勝手に宣言。
「お姉ちゃんはボロ実家ね」
私には生まれ育ったわが家を引き取るよう、これまた勝手に決めてくれました。
「わかったわ……」
妹にしてみたら、築何十年か経っている実家は価値がないのだと思います。私にとっては家族との思い出がたくさん詰まった生家なので、引き取ることにしました。
その後、弁護士立ち会いのもと同意書にサイン。このとき私は、妹に対してワガママを聞くのはこれで最後だからと伝えました。それから、お互いにもう関わらないことを約束したのです。
実家が!?予想外の展開に…
数カ月後。
もう連絡をとらないと言ったのに妹は豪遊自慢をしてきました。一方の私は、実家を売却することに。
じつは、実家周辺の一帯を買い取って工場を作る計画を大手企業が立てているらしく、わが家も少し高く売れそうな気配です。その話をどこかで聞いた妹は血相を変え、自分をはめた、ひきょうだと大騒ぎ。