「実家が乗っ取られた!?」出戻った弟夫婦が、父親を追い出した→父の秘策で弟は後悔するハメに!?
「父親に家を譲ってもらったけど、名義変更はまだなので、姉である私もまだ関係者だ」と言い張って、必死にすがってきたのです。
なんと弟は「義妹の実家に借金までして霊能力者にも見てもらい、おはらいまでしてもらった」と言います。それなのに全然効かないと、今にも泣きそうな状態でした。
作戦を知っている私は、笑いをこらえるのに必死。さらにもう一芝居打って、怨念説をほのめかせてみました。父を追い出すようなことをしたから、きっと亡くなった母が怒っているのだと言うと、弟はドキリとしたようです。
実はもう遊び程度しかギャンブルはしていないと言っていた弟でしたが、義妹と一緒によくパチンコに行っているようで、もう返済し終わったと言っていた借金も、本当はまだ返済中とのこと。
実家に弟夫婦が押しかけ同居してきたのは、お金の問題だったようです。
今回は物を無断で売るだけでなく、父の財布からお金をくすねたこともあったと聞きました。家事はすべて父にやらせ、食費、生活費は一切出さず。外食好きで、その代金も父が支払わされたというのですから、本当にとんでもないです。
あなたにとっての恐ろしいものとは?
私はあまりにもひどい弟夫婦の行動にいらだち、とどめを刺すことにしました。実は私には霊感があると、ウソの告白をしたのです。以前、久しぶりに実家に行ったとき、何かとても嫌な感じがして中に入ることをためらったと話すと、弟は黙りこくってしまいました。父が出ていき、連絡をとりたがらないのも同じ理由ではないかと言うと、弟はますます背筋を凍らせました。
これでもまだ未練があるようだったので、私はさらに追い打ちをかけました。
人に迷惑ばかりかけているから祟られるんだよ、と……。このまま家を売るようなことがあれば、取り返しがつかないことになるだろうし、そのうち体調も崩すかもしれないと脅すと、弟は家を出ていくことを考え始めたようで、逃げるように去っていきました。
弟はこの一件から、やっと真面目に働く決意をしたようです。生き方を変えるほど、幽霊が怖かったのでしょうか。私には不思議に思えますが、今は借金返済をするため懸命に働いているようなので、良しとしましょう。
しかしこの人が変わったような弟を目の前にしても、私は彼を信用することはありませんし、今までのことを水に流すつもりもありません。