「社長の彼とタワマンで暮らすの♡」婚約者を奪い自慢する妹⇒「その部屋は…」真実を伝えた結果…?
「教えてくれなかったお姉ちゃんとは絶縁よ!」と妹。そのまま、一方的に電話を切られてしまいました。
元カレの野望
しばらくして、元カレから「どうして社長じゃないってばらしたんだ!」と怒りの連絡が。姉として、妹に本当のことを教えてあげただけなのに……。
どうやら、妹が「社長じゃないなら結婚しない」とごねたよう。元カレは「俺が共同経営から抜けたのは俺だけの会社を立ち上げるためで、すぐにいままでよりずっと大きな会社にできる」と言って、妹をなだめたそう。
念のため、「私への慰謝料とうちの会社で使い込んだ分のお金は支払えるんでしょうね?」と確認すると、「もちろん、期限内に一括現金払いしてやるよ!」との返事が。
「俺たちは運命で結ばれているんだ!」「俺を失ったことが大損害だったって気付いてももう遅いぞ!」と言う元カレに対し、私はため息をつくしかないのでした。
引っ越し先はどちら?
2カ月後――。
絶縁宣言してきたはずの妹が、弾んだ声で電話をかけてきました。「まずは写真を見て!」と送られてきたのは、見覚えのあるタワーマンションの外観写真と部屋の内装写真でした。
「社長の彼が買ったタワマンで一緒に暮らすの♡」
「私だけ幸せになっちゃってごめんね、お姉ちゃんw」
「そこ私のマンションだけど?」
「え?」
妹は「彼からこの写真送られてきたのよ?お姉ちゃんのものなわけないじゃない」と私が嘘をついていると思っているようでした。
「今送って来た内装写真は、昨年彼のお父さんが買ったときのものよ」と言うと、妹は「どういう意味……?」と怪訝な様子。
今から1年ほど前に建ったあのタワマン。元カレの父親が投資のために新築で一部屋購入したのです。しかし、早く元手を回収しようとしたのか、家賃を相場よりもだいぶ高めに設定。
結局入居者は現れず、支払いに困った元カレの父親は私に「マンションを買ってほしい」と泣きついてきたのです。
婚約者の父親からの申し出を断れずに、しぶしぶその部屋を購入した私。内装をガラッと変えて、家賃を相場に設定して貸し出したところ、すぐに入居者が現れました。
事実を知り、「じゃあ、私どこに連れて行かれるの……?」