「参列者そのままで新婦だけ交代ね」婚約者を奪った双子の妹⇒式当日、妹からSOSがきた理由は…
婚約者の希望により、オプションをたくさん追加したため、かなり豪勢な式を挙げる予定だったのです。
オプションをたくさん追加したこともあり、正確な金額が決定したのがついさっき。金額確定から3日以内に現金一括で支払うことを式場に約束していたのです。
結婚式費用はすでに支払われているものだと思い込んでいた妹は大慌て。「でも、こういうのって新郎が出すものじゃない!」「全額は無理でも、せめて半分とか……!」と言い出しました。
「もちろんその予定だったわよ」「だけど彼がお金に困っているって泣きついてきたから、一度私が立て替えて支払うことになっていたの」
妹は、婚約者のお金周りのことを一切知らなかったようです。そして、仕事のことも……。
「彼、今無職よ?」「勤めていた会社が倒産して、そのまま仕事も見つからなくて」「失業手当はライブや飲み会で使い切って、私にお小遣いをせびる始末よ」
こんな状況だから結婚式もやめようと提案したのですが、婚約者は「親にも伝えているのに、今更結婚式を中止にはできない」の一点張り。
あの様子では、きっとご両親にも無職であることを伝えていなかったのでしょう。
「とりあえず、あと3日以内に800万円用意できるのよね?」と聞くと、「そんなのあるわけないでしょう!貯金なんて100万もないわよ……」と妹。「姉なら妹のことを助けてくれるよね?予定通り立て替えてくれない?」とすり寄ってきましたが、もちろん支払うわけがありません。
誰からも祝われない結婚式
そして、結婚式当日――。
私から事前に話をしていたこともあり、両家の両親はそろって欠席。そもそも略奪婚に参列するなんて外聞が悪いのです。どこからか話を聞いたのか、それとも招待状を見て察してくれたのか、親族も友達もほとんど現れなかったそう。
結局、妹たちは式場に支払いを待ってもらっていたそうです。
ご祝儀で800万円を回収できると思い込んでいたようで、「あてが外れたんだけど!」と私に怒りの電話がかかってきました。「お願いだから立て替えてよ!」と泣きわめく妹に、「借金でもなんでもして夫婦2人で乗り越えなさい、お幸せにね」とだけ告げて、私は電話を切りました。