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「そんな子育てはダメ」毒素を消す?怪しい水をすすめてきた先輩ママ⇒産後、彼女に傷つけられる結果に

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「そんな子育てはダメ」毒素を消す?怪しい水をすすめてきた先輩ママ⇒産後、彼女に傷つけられる結果に


かつて、私が講師、相手は生徒という立場から親しくなった知人がいました。音楽の趣味が同じで、会話していても楽しい彼女は、大学生のお子さんがいて、まさに人生の先輩という感じでした。ある日カフェで話していると、彼女はカバンから小さな容器を取り出し、自分の飲んでいたコーヒーに液体を数滴入れたのです。私が思わず「それは何?」と聞いたことがすべての始まりでした……。

謎の液体の正体は!?


「これは、あらゆる毒素を消すお水なの」と、彼女は容器を見せてくれました。そこには、“○○水”の文字が……。私は「本当かな」と思いつつ、「試してみる?」と言われてので興味本位で頷くと、彼女は私の紅茶にも数滴入れました。

 

味は特に変わりませんでしたが、彼女「水道水にはたくさん薬品が入っているけど、それを消してくれるよ」と言い、その水を私にくれました。


 

怪しいものをもらってしまった


使い方を説明されましたが、どう見ても“ただの水”。この液体が、どうやって毒素を消すのか……。けれど、200mlほどで5千円というとても高額なものなので、もらった手前、使わないで捨てるのも気が引けます。

 

「肌にも良い」とのことなので、私はとりあえずお風呂に入れて消費することに。その後も何かにつけて怪しげな商品をすすめてくる彼女でしたが、購入を強く迫られることはなかったので、気にせずお付き合いを続けていました。

 

 

産後、彼女の言葉に傷つき…


彼女との関係性が変わったのは産後でした。子どもの食事や健康に気をつけていることを話すと、「添加物はダメ」「ワクチンはダメ」など、自分の価値観を押し付け、私の育児をすべて否定してくるのです。

 

挙句の果てには、湿疹のひどい息子の顔を見て、「あの水を使えばよかったのに」と言う彼女。
心ない言葉に、私はすっかり気持ちが落ち込みました。

 

 

結局、彼女とは新型コロナウイルス感染症が流行したころに疎遠になりました。こういうことがなければ本当に楽しい方だったので、とても残念な気持ちです。自分で良いと思ったものを他の人にすすめるときには、相手の気持ちや状況を考えて行動したいと思った出来事でした。 

イラスト/キヨ

著者:畑野ナツミ

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