「焦るのもわかる、だけど…」産休を控え、周囲との差に焦り→上司から渡されたモノに涙
イヤイヤ期真っ最中の娘を育てながら、正社員として働くりささんは、第2子を妊娠中。平日はワンオペ育児でヘトヘトでした。さらに、妊娠4カ月を迎えて会社の上司に報告をしたところ、参加していたプロジェクトのメンバーからも外されることに……。しかも、休日は義実家で家事を押し付けられ、まったく休む暇がありませんでした。自由気ままに過ごす夫が羨やましく思えて、つい夫に「入れ替わりたい」と非現実的なことを言ったりささん。すると、本当に入れ替わってしまい、夫はりささんとして過ごすことになります。ひどいつわりに耐えながらの家事や育児は想像以上に大変でしたが、ママ友にも助けられ、すこしずつ慣れてきました。でも、りささんの仕事への情熱を知ったことで、プロジェクトから外されてしまった悔しさを理解した夫は、余計につらくなってしまうのでした……。
同僚が会議をしている間、夫はりさささんの作った企画書を眺めていました。普段どんな仕事をしているのか、どんな思いで仕事に取り組んでいるのか、その企画書を見て理解した夫は、たとえ発表時期に立ち会えなかったとしても、プロジェクトに復帰をさせてほしいと上司に直談判します。しかし、いい返事はもらえず……。プロジェクトへの復帰は叶いませんでした。
一件落着…!
プロジェクトへの復帰は叶いませんでしたが、上司は「あなたの努力や発想力は買っている」と言って、1枚の名刺を差し出してきました。そこには『ブランド開発部主任』の肩書きとともに、りささんの名前が書かれていたのです。上司いわく、復帰後は主任として迎える準備をしているとのこと。だからこそ、今の企画は自分たちを信じて託してほしいと言われました。
今は上司の言葉を素直に受け止めるべきだと思った夫は、言われたとおり今の企画は同僚に任せることにして、しっかり休んで元気な赤ちゃんを産んでくると笑顔で答えました。モヤモヤしていた気持ちもスッキリと晴れました。
思い入れのあるプロジェクトだったからこそ、自分が納得のいく形が終わりたいという気持ちがあったと思いますが、上司の想いを知れたことでスッキリと次に進めそうで安心しました。