「予約が1人分足りません」義家族と食事に行くと私だけ別の席へ…ポツンと食事する私を救ったのは…?
祖父に溺愛されて育った私。祖父は私が結婚するときにはかなりふさぎ込んだようですが、私が幸せになるならと、受け入れてくれました。しかし夫に会う心の準備はできていないようで、まだ顔を合わせたことがありません。
そんな祖父には絶対に言えないのですが、実は私は義家族とうまくいっていません。義母は「ドラマみたいに嫁を教育するのが夢だった」と言い、会うたびにネチネチと小言を言ってくるのです。
嫁は我慢しないといけないの?
私が困っていても、夫は助けるどころか「嫁姑なんてそんなもの」と他人事。夫が頼りにならないなら自分の身は自分で守ろうと決め、冠婚葬祭以外では義家族に会わないと宣言しました。
夫は了承してくれましたが、義家族は納得できないよう。
私が義実家に来ないなら自分たちが行くと言って、わが家に突撃するようになりました。
勝手に冷蔵庫を開けて飲み食いし、掃除が行き届いていないところを見つけると「汚い」とグチグチ言います。
毎回義家族を家に迎え入れるのは夫です。この前の宣言は忘れたのかと小声で聞いても、来てしまったならしょうがないと笑っていました。
騙された!!
「結婚生活に不安しかない! 離婚も考える」と告げ、義家族と夫を避けること数日。ついに夫が謝ってくれました。義家族にもちゃんと言い聞かせると約束してくれたので、本当に次はないと言って、許すことに……。
「仲直りの食事に行こう」と言われ、私たちは久しぶりの外食に向かいました。
夫に連れられるがままやってきたのは、雑誌でも特集される高級店。私も大好きなお店です。どうやら予約してあるようで、夫なりに誠意を見せてくれたのかと思っていると、遠くから義両親が手を振ってやってきました。
事態が飲み込めずにいると「今日、父さんの友だち夫婦と食事の約束してたんだ。母さんが絶対に夫婦で来いって言うから……。だましたみたいになって、ごめんな」と夫。
引き返そうとしたものの、店員さんに笑顔で出迎えられて、さすがに帰れる雰囲気ではありません。仕方なく私も一緒に店内に入りました。
家族の人数は…
案内されたお部屋には椅子が7脚。私たちは8人なので、椅子が足りません。すぐにスタッフが気付いてくれて「ご予約は7名様ですが、8名様に変更ですか?」