「祖母が危篤で…」夫からの着信→祖母は元気いっぱいですが…?夫がウソをついたワケとは?
夫の家族と会ったのは、結婚の挨拶と結婚式の2回のみ。「自分の家族のことは自分で」「嫁姑でもめる可能性があるなら距離を置いたほうがいい」という夫の方針です。夫の言い分も一理あると思い、互いの実家との接点がほぼないまま、結婚3年目を迎えました。
そんなある日、夫の曽祖父が亡くなりました。私たち夫婦はお葬式に参列するために、曽祖父が暮らしていた田舎の大きな家に行ったのですがーー。
夫の提案
葬儀を滞りなく終えると、夫は義両親と祖母に、曽祖父が住んでいた家に引っ越してはどうか? と提案しました。実家は私たち夫婦が買い取って住むと言います。
目の前が畑と言う曽祖父の家は、ゆくゆくは田舎で野菜を育てながら暮らしたいと言っていた義母にピッタリです。
義両親と義祖母も「たしかに」と納得していました。
いずれにしろ、私が口を挟む問題ではないので、そのまま静観していました。
それから数週間後、私の働くリフォーム会社に問い合わせがあり、見てみると義両親の名前。私は2人が実家をリフォームしようとしていることを知りました。
義家族は夫の提案を受け入れ、田舎暮らしをすることに決めたのだとか。実家はリフォームして、夫の誕生日にサプライズで渡すつもりだったとようです。私はくれぐれも計画をバラさないようにと念を押されました。
義母と義祖母
実家のリフォームは、私たちの関係性も変えました。
これまで接点のなかった義母や義祖母と打ち合わせの席で頻繁に会うようになり、私たちの距離を縮めたのです。
夫が危惧していた嫁姑問題なんてもってのほか。今では一緒にトレーニングジムに行ったり、夫がいないときに家を行き来したりする仲になりました。
リフォーム工事は順調に進み、無事完成! 明日は、いよいよ夫の誕生日です。いつものジムで義母と義祖母と待ち合わせをし、どうやってプライズをしようか作戦会議をすることになっていました。
祖母が危篤!?
私たちが楽しく夫の誕生日の計画を立てていると、夫から着信がありました。義母たちと仲良くなったことはサプライズまで秘密です。一緒にいることを悟られないように電話に出ると、夫はとんでもないことを話し出しました。
「実家の祖母が危篤なんだ。