「社長は私と結婚するので離婚してください♡」と夫の秘書→私の隣にいた夫「お前、誰?」一体何が!?
「彼女は好きで採用したわけじゃないよ……でも、そうするしかなかったんだ」「実は、取引先の社長から『大学卒業した娘が就職先に困ってる、もしよかったら君の所で採用してくれないか』って頼まれちゃって……」
夫によると、最初は彼女を事務職員として採用したそう。しかし、彼女はまったく仕事ができなかったのです。そこで、仕方なく社長秘書とすることにしたのでした。
「コピーもファックスもできないし、最終的には大事な書類までシュレッダーにかける始末でさ」「どの仕事も任せられないから、寿退職前提で社長秘書にしたんだ」「ランチの予約や取引先への手土産探しを任せることにしたよ」
夫がほかの事務職員から聞いたところ、どうやら彼女は早速「社長秘書」の肩書きを振りかざして毎晩合コンの予定を入れているとのこと。夫は厄介払いのために社長秘書に彼女を昇格させたのです。
「実は、今日の会食相手は彼女の父親なんだよね……」「今後の取引内容について話したい、ついでに娘の働きぶりも教えてくれってさ……」という夫。私はできるだけ明るい声で夫を励ますしかありませんでした。
寿退職?
1カ月後――。
またも突然、社長秘書の彼女から連絡が。まさか夫が過労で倒れたんじゃないか……という不安を抱きつつ電話に出ましたが、彼女によると「社長は今日も元気に働いていますよ」とのこと。
ほっと胸をなでおろし、用件を聞きました。すると、彼女は「単刀直入に言います!奥様、社長と別れてください!あなたは社長夫人にふさわしくありません!」ととんでもないことを言い出したのです。
彼女によると、昨日の会食で夫が「君ほど優秀な人はいない」「いつもきれいな格好をしていて、愛嬌もたっぷりで、隣にいるだけで花がある」と彼女のことを褒めていたとのこと。
「これってもう愛の告白ですよね!」「社長は遠回しに、私に結婚したいって言ってきたんですよ!!」
ここ最近の夫の疲れの原因が彼女にあることを知っている私は、呆気に取られてしまいました。
「社長は優秀な秘書の私と結婚するって言ってます♡」
「だからババァの奥様は離婚をお願いしますね」