男性NGの産科・婦人科に男児を連れていくのはアリ?→「嫌だ」という声が上がるワケは…
実際のところ、産科や婦人科の受診が必要になった際、子どもを預けられる場所がないママはたくさんいるでしょう。また、男性の来院を禁止していない病院を選べるかと言うと、近くに病院がないなどの事情で、やむなく受診する人もいるはずです。
安心して子どもを生み育てられる社会を作るためには?
この問題で気がかりなのは、妊娠や出産に関する治療や診察をおこなう産科や婦人科にいくハードルが高くなってしまうこと。この風潮が強まり、第二子・第三子を産むことを躊躇してしまうと、ますます少子化は進んでしまいます。
病院が「男児禁止」と明言せず、男児連れのママを注意していないのであれば、容認する気持ちも必要ではないでしょうか。また、この問題の根底にある「男性に男児は含まれるのか?」という認識のズレを、病院側がきちんと明示し、線引きすることも重要です。
だからといって、男性NGの病院に堂々と男児を連れていくのもまた違う話。男児を連れていくママは、「子どもから目を離さない」「病院と言う場所についてしっかり話して聞かせておく」という意識は大切といえるでしょう。
また、診察や健診に行く女性の負担が大きい・子どもを預けていける環境がない、ということも問題です。パパが休みやすい、気軽に預けられる場所があるといった、世の中の風潮を作ることも急務だと言えます。
安心して子どもを産み育てられる社会を作るためにも、このような意識が広がることを願います。また、ひと目ではわからない互いの状況や気持ちを想像し、思いやりを持つことも大切なのではないでしょうか。
監修者・著者:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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