子どもが生まれたら「子ども名義の口座」は作るべき?専門家が解説!
【2】将来貯めたお金を子どもに渡したい場合
子どもが大きくなり、就職や結婚などにお金をまとめて渡したい場合に子ども名義の口座ごと渡したい場合に、子どもの口座を開設することを検討される方もいます。お年玉を貯めておいて将来渡すこともできますが、渡すときの金額が110万円を超えると贈与税の申告・納税が必要になる場合もありますので、渡すときは時期や金額等を検討すること忘れないようにしましょう。
いずれの場合も、生活費等とは分けて将来子どものために貯めておきたい場合は、子ども名義の口座を開設することを検討されるといいでしょう。
子ども名義の口座開設は金融機関によって手続きが異なる
最近の金融機関では、マネーロンダリング(犯罪収益の資金洗浄)防止の観点から口座開設の手続きが厳格になっています。子どもの本人確認だけでなく、親権者・法定代理人等の本人確認が必要になることや家族とは別の印鑑が必要な場合がほとんどです。金融機関によっては、子ども名義の口座開設に制限を掛けている場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。
学資保険と同様に、子ども名義の口座開設もご家族の状況やご判断によって必要性の有無が異なります。上記でお伝えした内容も踏まえた上で、子ども名義の口座が必要かどうかご検討いただければと思います。
監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
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