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「ただの風邪じゃなかった…!?」かかりやすく重症化する可能性も!秋に気をつけたい病気とは

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「ただの風邪じゃなかった…!?」かかりやすく重症化する可能性も!秋に気をつけたい病気とは


助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが秋に乳幼児がかかりやすい病気の一つ、「RSウイルス」について教えてくれました。RSウイルスの症状や予防法など、ぜひ確認しておきましょう!

秋は、昼夜の寒暖差が大きく大人も子どもも体調を崩しがちです。保育園や幼稚園では、さまざまな病気が流行する季節でもあります。

そこで今回は、秋に流行する小児の病気、特に「RSウイルス」についてお話しします。

 

秋にかかりやすい病気とは?


秋は気候の変わり目で、日々の天気や気温の変わりやすい時期です。9月に入ると、秋雨前線の影響で台風や大雨が増えてきますよね。また、秋晴れの日は昼間は暑くても朝や夜は冷え込むので、この時期に風邪をひきやすくなるなど、大人も子どもも体調を崩しやすくなります。

 

秋は特に、呼吸器の病気にかかりやすくなります。
代表的なものは「マイコプラズマ肺炎」、「RSウイルス感染症」などで、秋や冬をピークにリスクが高まります。また、気候の変化に反応して喘息をもっているお子さんの症状が強くなったり、下痢や嘔吐症状が特徴のノロウイルスに感染することもあります。

 

感染症は、支援センターなどの遊びの施設や保育園でうつったり、上のお子さんが保育園や幼稚園から家庭内に持ち込んだりすることが多いかと思います。

 

秋に流行しやすいRSウイルス感染症の症状とは?


秋に多い呼吸器感染症として、RSウィルスによるものがあります。RSウイルスは飛沫感染や接触感染で、乳幼児は大人や兄弟などが家に持ち込んだウイルスで感染する「家庭内感染」が最も多い感染経路となります。

 

RSウイルスに感染すると4〜6日間の潜伏期間を経たのち、鼻水、くしゃみ、せき、発熱などのかぜ症状が出ます。鼻水がたくさん出ることも特徴です。

 

RSウイルス感染症の症状の強さは乳幼児でも個人差が大きく、多くの場合は軽症で済み、1週間程度でよくなります。
ただし、年齢が低いほど重症化しやすく、また初めて感染した場合に最も症状が重くなりやすい傾向にあります。

 

こんな症状は注意!


鼻やのどなどの風邪症状が2~3日続いた後、以下のように呼吸状態が悪化してきた場合は、細気管支炎や肺炎などに進行して重症になっている可能性がありますのですぐにかかりつけの病院へ受診するようにしましょう。

一般的には2歳未満、特に生後6ヶ月未満の乳児がかかりやすく入院に至るケースもあります。

 

 

①「ゴホゴホ」という、たんが絡んだ重い咳が出たり、呼吸をする時に、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」「ゼロゼロ」「ゴロゴロ」と、気道が鳴る「喘鳴(ぜんめい)」がある。

 

②呼吸が速く、浅い(正常な呼吸数の目安=新生児40~60回/分、乳児30~40回/分)。

 

③息をする時、のど元や横隔膜のあたりがペコペコとへこむ「陥没呼吸」になっている。

 

④鼻の穴を膨らませて、苦しそうに呼吸をしている。

 

⑤母乳やミルクの飲みが悪く、水分が摂れない。


 

⑥機嫌が悪く、泣きが続く。

 

⑦ぐったりしている。

 

⑧40℃以上の高熱がある。

 

 

家庭内感染を予防しよう


大人や幼児はRSウイルスに感染しても鼻かぜ程度で済んでしまうことがあるため、感染に気づかないことがあります。そのため、風邪症状がある家族はRSウイルスの感染を疑い、重症化しやすい2歳未満の乳幼児にはなるべく接触しないようにしましょう。やむを得ず赤ちゃんのお世話をする場合は、手洗いやマスクをつけるなど感染症対策をしっかり行うようにしてください。

 

また、赤ちゃんが触ったりなめたりしやすいおもちゃ、コップ、手すり、イスやテーブル、ベビーカーなど身の回りの物をこまめにアルコール消毒することも大切です。さらに、赤ちゃん連れで外出する際はなるべく人混みを避けるようにしましょう。


 

まとめ


保育園に通っていたり、兄弟がいるご家庭は、どうしてもRSウィルスなどの感染症の病気にかかりやすくなるかと思います。 呼吸器疾患は、かからないように感染予防に努めることは大切ですが、日々の体調管理に気を配り、免疫力を高めるように栄養や睡眠などの日常生活を整えることも大切かと思います。 

 

監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀

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