子育て情報『鉄分が不足しがちな妊婦さんにおすすめの食べ物・注意すべき食べ物とは?』

鉄分が不足しがちな妊婦さんにおすすめの食べ物・注意すべき食べ物とは?

 

サプリは、1粒あたりの含有量が非常に多いものもあるので、用法用量を守って利用しましょう。また、普段の食事からも鉄分は摂れているので、そのことを計算してサプリの1日の服用量を決めることが大切です。1日の鉄分を摂れる上限は、妊娠前と変わらず40mgとなっています。

その他に薬を飲んでいる方は、鉄剤やサプリとの飲み合わせが悪いものもありますので、医師に相談してから摂るようにしましょう

おすすめの食べ物と摂取方法

鉄分には、吸収されやすいヘム鉄と吸収されにくい非ヘム鉄があります。それぞれ次のような食材に含まれています。

・ヘム鉄
豚レバーや鶏レバー、牛モモ赤身肉、あさりやしじみ、かつおなどの動物性食品に多く含まれています。

・非ヘム鉄
ほうれん草や小松菜、大豆、卵黄や油揚げなどの植物性食品に多く含まれています。

このうち、日本人は非ヘム鉄を摂ることが多く、十分に鉄分を摂っているつもりでも不足している可能性があります。
ヘム鉄の吸収率は非ヘム鉄の5~6倍ともいわれているので、ヘム鉄を含む食材を意識的に摂ることが大切です。また、良質な動物性タンパク質、ビタミンB2・B6・B12、ビタミンC、葉酸、銅などは鉄の吸収に必要な栄養素なので、1日3食規則正しく様々な食材を使った食事を摂ることが大切です。

鉄分の吸収を抑える働きがあるもの

鉄分の吸収を抑える食べ物や飲み物があるので、鉄分を摂るときには注意が必要です。コーヒーや緑茶、紅茶などには、鉄の吸収を抑えるタンニンやカフェインが含まれています。そのため、食事の1時間前後は、飲むのを避けた方がよいとされています。その他にも、玄米や豆類などに含まれているフィチン酸が鉄の吸収を妨げる可能性があるので、食べ過ぎに注意しましょう。


まとめ

妊娠中はおなかの中の赤ちゃんに鉄分を送るため、お母さんの鉄分が不足しやすいです。そのため、バランスのとれた食事から鉄分を摂るようにしましょう。また、各種ビタミンや良質なタンパク質など鉄分の吸収を高める栄養と一緒に摂ることが大切です。妊娠中だけではなく、分娩での出血や産後の授乳、睡眠不足などで貧血が悪化することもあるので、妊娠中から意識して鉄分を摂れるようにできるとよいですね。

監修者:管理栄養士 井上 わかこ

京都女子大学 食物栄養学科卒業 管理栄養士 一女の母
外食産業での勤務経験(オーガニックレストラン勤務)

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