思いがけない親切にびっくり! ある日、通りがかった女性が…【体験談】
子どもが生まれて以降、子連れで外出していると知らない人から声を掛けてもらうことが増えました。ある日、通りがかった先輩ママから思いがけず親切にしてもらい、短いやりとりながら温かい交流が生まれた話をお伝えします。
傘がなくて雨宿りしていた私たち親子
長女に軽い卵アレルギーがあるので、肌の状態を診てもらって保湿剤を処方してもらうため、定期的に小児科にかかっています。9月初旬のある日のこと。天気予報は晴れだったのですが、帰る道すがら通り雨に遭遇してしまいました。
幸い寒くもなく、雨足は強いですがスマホで雨雲レーダーをチェックすると、20分ほどでやみそうでした。道幅のある高架下で雨をしのぐため、娘を乗せたベビーカーを歩道の端に寄せて雨雲が去るのを待つことに……。
初対面の先輩ママが傘を貸してくれた!
しばらく雨宿りしていると、いろいろな人が通っていきます。折り畳み傘をさしている人、急いだ様子で自転車を漕ぐ人、こちらを気にしながら通るタクシーなど。高架下に立ち止まってから5分ほど経ったころでしょうか、自転車に乗った女性が通り過ぎたと思ったらこちらへ引き返し、「よかったら使って!」と傘を差しだしてくれたのです。
私は「家は近くだし、雨もすぐやみそうなので大丈夫です」とお礼とともに伝えたのですが、「使わなくてもいいから。後で、そこのフェンスに掛けておいてくれたらいいからね」とビニール傘を持たせてくれました。
見守ってもらえるありがたさを実感
ありがたく傘を使わせてもらい、思ったよりも早い時刻に濡れることなく帰宅できました。とてもうれしかったので、翌日の買い物に出るタイミングで、メッセージカードとちょっとしたお菓子を入れた袋を傘にくくりつけ、高架下のフェンスに掛けておきました。すると、買い物帰りには傘がなくなって袋だけがフェンスにかけてあったのです。
「あれ?」と思い、中を確かめると、ライオンのかわいい指人形と手紙が! お菓子やカードへのお礼と「自分はもう小さい子の育児は終わったけれど、懐かしく応援したくなりました。頑張ってくださいね」というエールが綴られていて、感動してしまいました。名前も知らない人とこんな風に手紙のやり取りができるとは思ってもいなくて、地域の人に見守ってもらえていることを実感しました。