頻尿は妊娠のサインのひとつ?妊娠初期に頻尿になる理由と対処法は?
妊娠によってさまざまな体の変化が起こり、症状として現われます。頻尿もそのひとつ。ここでは、妊娠中に頻尿になる理由や対処法についてご紹介します。
頻尿は妊娠の徴候?
妊娠するとどうして頻尿になるのでしょうか? その理由には、以下のようなものがあります。
●腎機能の働きの変化
妊娠すると赤ちゃんに血液を供給しなくてはならないという理由から母体を巡る血液が増え、心臓から押し出される血液の量も増加します。それに伴い、腎臓に送られる血液の量も増加し、作られる尿も増えます。
●ホルモンバランスの変化
妊娠するとプロゲステロンというホルモンの分泌が増加します。プロゲステロンには腎臓・尿管・膀胱・尿道の筋肉を緩める働きがあります。
●大きくなった子宮に膀胱が圧迫される
膀胱は子宮の前側に位置しているため、妊娠によって大きくなった子宮に圧迫されることによって頻尿になることがあります。
実際に妊娠すると、妊娠超初期のうちから頻尿が見られる場合もあります。妊娠の徴候として、生理が来ない、おなかの張り感やつわり、便秘などがあります。頻尿に加えてこれらの症状が見られれば妊娠した可能性が高いといえるでしょう。
妊娠中の頻尿はいつまで続く?
妊娠初期の頻尿はホルモンの分泌量が安定してくることで落ち着いてくる場合が多くなります。しかし、頻尿となりやすくなるのは比較的妊娠後期にかけてが多くなり、この時期には妊娠初期に頻尿を体験しなかったという方でも、頻尿となることがあります。
その理由には以下のようなものがあります。
●膀胱が圧迫される
赤ちゃんが成長すると、赤ちゃんの頭や大きくなった子宮によって膀胱が圧迫されます。
そのため膀胱の容量が少なくなり、頻尿になります。
●出産に向けて赤ちゃんが下がるため
妊娠35~36週ころになると出産に向けて赤ちゃんが子宮の下のほうへ降りてきて、膀胱を圧迫します。そのため、この時期になるとさらに頻尿となる場合が多くなります。
●膀胱炎によるもの
妊娠中に分泌が増えるプロゲステロンというホルモンは、尿路の筋肉を緩める働きがあります。そのため、尿が停滞する時間が長くなり、尿路感染症のリスクが高まります。