頻尿は妊娠のサインのひとつ?妊娠初期に頻尿になる理由と対処法は?
膀胱炎もそのひとつです。膀胱炎の主症状は頻尿です。頻尿に加え、排尿時痛や残尿感などほかの症状も見られれば膀胱炎となっている可能性も考えられます。
頻尿の対処法と膀胱炎の予防法
妊娠に伴う頻尿に対する特別な予防法はありません。ですが排尿を我慢すると膀胱炎になりやすいため、対処していく必要があります。頻尿の対処法には以下のようなものがあります。
●水分を一気に摂らない
水分は一気に飲まずにこまめに取るようにすることで頻尿を予防することができます。ただし、頻尿となるのが嫌で水分を摂ることを控えてしまうと、膀胱炎となる可能性を高めてしまいますので、水分はこまめに、積極的に摂るように心がけましょう。
●体を温める
冷えは頻尿の原因になるともいわれています。そのため、靴下や腹巻などを着用して下半身をしっかりと温めるようにしましょう。また、入浴をしたり、足のマッサージをすることも効果的です。また、食事も和食中心のメニューを心掛け、スープや汁物といった温かいメニュー、体を温める食材を積極的に摂るようにしましょう。
●清潔を保つ
妊娠することで新陳代謝がよくなります。また、おりものの量が増えたり、頻尿に加えて尿漏れを起こしたりします。ナプキンや尿取りパッドを使用する場合はこまめに交換し、清潔を保つようにしましょう。
●早めの受診
膀胱炎の主な症状には、頻尿・排尿時痛・残尿感があげられますが、妊娠中、膀胱炎になっていても症状が出現しないケースも少なからずあります。
このようなケースでは、腎盂腎炎を引き起こし、症状が悪化する場合があります。気になる症状がある場合には、かかりつけ医に相談しましょう。
まとめ
妊娠初期には、ホルモンバランスや腎機能が変化することによって、頻尿になることがあります。そして妊娠後期には、大きくなった子宮や下がってきた赤ちゃんの頭に膀胱が圧迫されることで頻尿になることが多くなります。妊娠中の頻尿は同時に膀胱炎のリスクも高くなるため、予防も大切です。
監修者・著者:助産師 REIKO
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。