近年、日本で子宮体がんにかかる女性が上昇中?!原因や症状、生存率は?
がおこなわれます。
ステージⅠ~Ⅲの場合には病期や患者さんの状態によって手術の方法が異なり、子宮、卵管、卵巣だけではなく周囲の組織や腟の一部も摘出する「準広汎子宮全摘出術」や「広汎子宮全摘出術」がおこなわれます。この際、骨盤内や腹部大動脈周囲のリンパ節郭清もおこなわれるのが一般的です。
ステージⅢで手術ができない場合や、ステージⅣの場合には、摘出手術をするのではなく、放射線療法や化学療法のみがおこなわれます。
まとめ
子宮体がんは近年増加している病気のひとつです。婦人科での検診も大切ですし、先にお話しした不正出血など、いつもと違う気になる症状が見られたら、婦人科の受診をおすすめします。
患者さんの既往歴や年齢などの背景にもよりますが、子宮体がん自体は早期に発見すれば5年生存率が比較的良好ながんであるといわれています。ですから、やはり早期発見が最も大切な要素といえるでしょう。
検診や日々の健康チェックを怠らないようにしたいものです。
監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。